気温の変化が激しかったり花粉が飛んだりと体調管理が難しい今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

 

今月も0歳から小学生までのたくさんの子どもたちが通ってくれました。年度の終盤になるにつれ、子どもたちが強くたくましく成長しているのがわかります。


ピンクタワーと茶色の階段


ニ項式のパズル


切手遊び(4桁の数作り)


石の観察


レッスン中の子どもたちからこんな声が聞こえました。

 

「学校が子どものいえだったらいいのに。」(小学生)

「他の習い事はやめても子どものいえは絶対やめない。小学校になってもくるからね。絶対くる。」(年長)

 

ある保護者さまからこんなLINEが届きました。

 

週末忙しくなるので、子どものいえはお休みするように促したところ

 

「子どものいえで休むから大丈夫(笑)。子どものいえの方が気持ちが休まる。」(小学生)

 

こんな声を聞くたびに、子どもたち分かってるな〜〜〜と嬉しくなります。

 

子どもたちがどうしてこんなに子どものいえが好きになるのか、今月それを私が体験することができました。

 

去る2/11(祝), 2/12(祝)に「モンテッソーリ小学校教育を楽しもう!」というモンテッソーリファームのイベントに参加し、2日間で10時間たっぷりモンテッソーリ小学校教育の「地理」「生物」「歴史」「言語」「数」「幾何」といった分野の代表的な教具にふれ、5つのグレートレッスンを聞き、その他のキーレッスンやフォローアップ活動について学びました。



最終日は生徒になってジャーナル(計画表)を書くところから子ども体験したのですが、その体験がとても楽しく感じられ数日間にわたって自分自身の胸の中がポカポカ暖かい気持ちが持続したのです。

 

私が選んだのは試験官ビーズの割り算でした。8765÷23のような計算です。紙を使えば筆算ですぐとけますが、教具を使うと長い手順があり10分以上時間がかかります。決められたルールに従い、位取りに気を配りながら、手順を間違えることなく、小さなビーズをつまみ、何度も数えながら友達と協力しあうことが必要になります。やっているのは割り算なのですが、それを解く間にとても楽しくて気分が高揚するのです。楽しいだけではなく試練もあるため、少しの挑戦も含まれているのです。終わった後に「もう1問やりたい」という気持ちが湧いてきてそれと同時に、終わりのベルがなると「あーあ」と残念な気持ちになったのです。


試験管ビーズの割り算


モンテッソーリが残したたくさんの教具には、喜びと挑戦の要素が散りばめられているのだと実感しました。

 

もう一つは銀行ごっこ。これは大きなくらいの掛け算です。これは教具というよりは「大きな数」そのものの魅力に触れて、またまた「もっともっとやりたい」気持ちが湧いてきました。ここまでくると具体物はほぼなくなり、教具は数字のカードだけになります。頭の中で抽象的に大きな数の掛け算や足し算をして答えのカードを選びます。ここでは頭の中で大きな数の掛け算と足し算を楽しむことが喜びとなります。私のような年齢でも楽しいのですから、小学生がこの楽しさを手に入れたら止まらないのではないかと思います。


銀行ごっこ


教室でも子どもたちにこの楽しさのバトンを渡せたらいいなと思いました。モンテッソーリは、子どもの(人間の傾向性)を観察してこの教育方法を作り上げていったので、人間がこのようなことを好むというのが分かってこのようなやり方を示しているというのが本当にすばらしいと思います。

 

ピタゴラスの(定理を数字で証明中)


このイベントには岩手県から沖縄まで、全国各地からモンテッソーリの先生、教育者や保護者の方が参加されていました。他の参加者の皆様とお話しできたこともとても嬉しかったです。

 

そのような理由で、子どものいえは子どもの胸の中がポカポカ暖かい気持ちになる場所だから子どもが好きになってくれているのかもしれません。

 

2/9(金)には子どものいえで第5回の「CARE講習会〜親と子の絆を深めるプログラム〜」が行われ6名の方にご参加いただきました。ファシリテーターは子どもの心専門医の角田智哉先生です。次回4月後半にフォローの会がありますので、ご家庭でCAREの実践をお子様と一緒に楽しんでいただけたらと思います。

 


2/18(日)はモンテッソーリ 教育とは別ですが、「ESDM(アーリースタートデンバーモデル)の入門ワークショップ」があり参加しました。ESDMは早期発見された自閉症(ASD)の子ども(1歳半ー4歳頃まで)の、効果的な治療教育として効果検証がなされ、有効性が確認されている自閉症超早期療育法です。

 

興味深かったのは、受容言語領域・表出言語領域など細かいチェックリストがあり、各項目の成長発達を促せるように3ヶ月の目標を決めて積極的に子どもに働きかけているところでした。実際のセッション中のお手本中のお手本のような素晴らしいビデオを見せていただき感動し、次回はアドバンスワークショップを受講することにしました。

 

子どものいえでの言語教育分野の環境づくりや0−4歳子どもたちとの関わり方の参考にしていきたいと思います。

 

3月もどうぞよろしくお願いします。

 

<モンテッソーリ教室>

全ての日程🈵となりました。教育機関、医療機関、保健センターからのご紹介の場合は、日が限られてしまいますがご案内できる日もありますので下記のQRコードよりお問い合わせください。

 

<英語教室>

3月お休み

 

<アート教室>

臨床美術士の岡村先生によるアート教室は🈵となりました。

 

<中高生向けイベント>

日時:3/10(日) 10:00-12:00ころ

参加費:無料(能登半島地震の輪島塗復興への募金を集めます)

定員:15人(先着)

テーマ:人生は選択の繰り返し〜後悔しない人生を送るためには〜

中高生はこれから「大学選び」「職業選び」「人生のパートナー選び」など大きな選択を自分自身でしていかなくてはなりません。その自己選択の参考になりそうなお話を、理系・文系の人生の先輩から大学選びや職業選びのお話を伺います。何を選んで、何を捨ててきたのか、その判断基準はなんだったのか、そんなお話が聞けると思います。

講師:持田史男さん(裁判所執行官)、古賀龍二さん(整形外科医)

 

お申し込みは下記↓のLINEにて受け付けています。



西高根モンテッソーリ子どものいえ

古賀久美子(代表)