高次運動野 | 音羽OT研究会のブログ

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音羽OT研究会が発足しました.臨床はわからないことだらけ・・・.私たちの臨床場面における疑問を分析し、作業療法の可能性を考える.また、諸先生方との積極的な情報交換により、知識・技術の向上を図っていきたいと思います.

高次運動野による行動と運動の認知的制御



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背側運動前野:感覚情報と動作の統合 動作に必要な情報の統合 動作の準備


腹側運動前野:視覚情報の受容 感覚情報による動作の誘導


補足運動野の障害兆候
•自発性運動・発語消失
•強制把握
•“他人の手”徴候
•道具の脅迫的使用(右手)
•右手の習得行為の解放現象
•運動の時間的調節


補足運動野の機能的仮説
•動作の自発性開始過程
•大脳皮質を介する反射の制御
•運動の時系列状の構成
•左右手の協調
•動作遂行と姿勢調節の協調
•連続動作の企画と構成
•複数動作の順序制御


補足運動野細胞の活動特性
•体部位再現あり
•単純動作時の活動は一次運動野よりも少ない
•左右の手の使い分け
•連続動作(記憶依存性)
•複数動作の順序制御


前補足運動野細胞の活動特性
•動作企画ないしは準備状態で著明
•単純動作時の活動は補足運動野よりも少ない
•動作の切り替え
•新たな作業の開始
•動作の順番表現



補足運動野:自発性・時系列


前補足運動野:動作の更新・順番・認知情報の利用様式

帯状皮質運動野:報酬情報・情動・意図と結果の整合

帯状皮質運動野の考え方
•大脳辺縁系からの豊富な入力
•一次運動野に出力する
•内的欲求情報と動作出力の接点


帯状皮質運動野細胞の活動特性
•減少した報酬情報の受容から別な動作を選択する期間において情報を受け渡す過程において有用
•報酬情報に基づいて動作を選択する過程に有用