8月14日(金)

 

柏原市にある高井田山古墳に行きました。

JR大和路線「高井田」駅から、歩いてすぐ5分くらいのところにあります。

 

 

 

周りは住宅地のはずなのですが、この古墳の一角だけ妙に静かな雰囲気。

おまけに猛暑のせいで、わたし以外他に人が見えません。

 

 

こんなお墓やあんなお墓(横穴墓)がたくさんあって、調査されているだけでも、

162基あるそうです。

お墓、苦手なんです。

後から写真で振り返ってみると、あんまり不気味さが伝わってこないと思いますが、

ちょっと、背中がぞわっとしました。

ひとりで来るんじゃなかったとちょっと後悔。

 

 

それでも、がんばって、何とか歴史資料館に到着。

 

 

高井田山古墳は、この高井田横穴公園の一番高いところにあります。

5世紀後半の築造だと考えられています。

公園にある他の横穴墓は、6世紀半ばから7世紀初めの約50年の間に

作られたもので、高井田山古墳とは時代が少しずれています。

 

上の写真は、東棺から出土した火熨斗です。

この火熨斗や下の写真にあるガラス玉のネックレスは朝鮮半島から

伝わったものだとされています。

 

 

資料館を出て、高井田山古墳をめざします。

 

 

玄室側から見たところです。こちら側が北。

羨道は玄室から見て左側に寄っています。

棺は二基あります。

玄室入口には、須恵器が置かれていました。

この当時、日本には土器や須恵器を墓に副葬する習慣がなく、

このこともこの古墳が朝鮮半島の影響を色濃く受けている証です。

 

 

上の写真は、羨道側から見たところです。

西棺のそばには冑が置かれていました。

東棺の頭部近くからは、火熨斗や鏡が出土しています。

 

副葬品から見て、このおふたりは男女だったのでしょうね。

おそらくは、夫婦。

このように夫婦を合葬するのは、中国や朝鮮半島の習慣であって、

日本にはないものだそうです。

 

とにかく、暑い日でした。

こんな暑い日に外に出るのもと少しためらいましたが、

思い切って来てよかったです。