。 手術の緊張感が絶妙に表現されたCO-OPプレイにも注目!  本作は「」(以下,NB)と同様に,CO-OP(2人協力)プレイモードが実装されている。NBにおいては,外科手術では2人ともすべての器具が使用可能であり,あらかじめ担当器具を決めておいたとしても,危ないときはどちらかがすぐ手助けに入ることができた。だが本作では担当器具をあらかじめ分配しておかねばならず,自分の作業は責任を持って遂行する必要があり,そして相手の作業には一切手を貸すことができないという仕様だ。ルールとしては若干厳しくなったように思えるが,このもどかしさが逆によい意味での緊張感の増幅へとつながっている。息詰まるオペの最中に「早く縫って!早く!」「バイタルやばい!バイタル!」「ちょっと黙ってて!」などと言葉を投げ合う回数も圧倒的に増えたし,オペ後に反省会(?)を開いて道具の担当を変えてみるといった,CO-OPプレイならではの楽しさが飛躍的にアップしていると感じた。  しかし残念なことに,6つの医術すべてでこの楽しさが味わえるわけではない。整形外科は1作業ごとの交代制,内視鏡医は時間ごとの交代制,救急医は患者ごとの交代制でCO-OPプレイを行うのだが,診断医や検視は完全に1人プレイ専用となっている。NBでは全編を通して2人で進められたが,本作では一時的にどちらかが手持ち無沙汰になってしまうことがあり,その点には物足りなさを感じた。次回作があるのならば,CO-OPプレイも完全に融合させた,rmt,さらなる進化形を見せてほしいところだ。 医療ゲームといえどもエンターテイメント作品重く考え過ぎずに手にとってみてほしい  医療の現場が題材となると,堅かったり重かったりといったイメージが先行しがち。とはいえ,医者は人の命を預かる職業であるからして,Lineage2 RMT,あまりにチャラけた内容もどうかというもの。その点,本作は重いテーマとエンターテイメント性をバランス良くミックスしていると感じた。登場する6人の主人公はおよそ医者とは思えない風貌であったり,性格であったりと,シナリオにおいてもそのフィクション部分がかなり際立つ。テーマが重いと内容も説教臭くなってしまいがちだが,それを現実離れしたキャラクター達が程よく緩和してくれているのだ。  反面,医療に関わる部分に突飛な設定はほとんどないように感じられ(あくまでも素人意見ではあるが),むしろ自分が医者になったような感覚に陥るほどにしっかりと,それでいて専門知識を持たずとも診断が進むようスマートに作り込まれているのが印象的
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