「時間の砂」をめぐる物語に新章が追加  筆者は小学生の頃から現在のような姿(つまり,アラド RMT,おっさん)になるまで数え切れないほどのPCゲームをプレイしてきたわけだが,中でも強烈に印象に残っている作品の一つが,1989年に登場した「プリンス?オブ?ペルシャ」だ。滑らかなキャラクターの動き,凶悪なトラップ,そして襲い来る突然死……。イヤというほど聞くハメになった“死んだときに流れる音楽”は,今でもすぐに口ずさめるほどで,あぁ,懐かしい,Diablo3 RMT。  そんなプリンス?オブ?ペルシャも,現在ではさまざまなプラットフォームで新作が続々と登場しており,2008年には設定を大きく変えた「プリンス?オブ?ペルシャ」(//)が発売されたほか,その前には,いずれも時間の砂をめぐる物語を描いた,,そしてという,いわゆる「時間の砂三部作」(命名,筆者)が立て続けにリリースされている。 主人公は,シャラマン王の息子である正真正銘のプリンス。兄にはしっかり名前があるのに,いつものようにプリンスはプリンスとしか呼ばれない。持ち前の身体能力に加え,精霊の助けを受け,次々に現れる魔物やトラップに挑んでいく  そんな人気シリーズの最新作が,ユービーアイソフトより2010年6月24日に発売された,「プリンス オブ ペルシャ 忘却の砂」(//。以下,忘却の砂)というわけだ。本作は“?時間の砂?”と“ケンシノココロ”の間のストーリーが描かれており,ここから最終章である“二つの魂”へつながっていくわけで,だったら時間の砂は四部作ではないか,というツッコミも当然あるだろう。ありゃ?  シャラマン王の息子であるプリンス(主人公)は,兄である王子マリクのもとで修行を積むため,マリクが治める地へ向かっていた。そこは,かつてソロモン王が治めていた土地であり,「守るべき秘密がある」という,割と漠然とした伝説が残されていた。  折悪しく,プリンスが到着したとき,その秘密を手に入れようとする他国との戦争が始まってしまい,苦境に立たされたマリクは,秘密を解き放って状況の打開を図ろうとする。秘密とは,砂の化け物であるソロモン王の軍勢のことであり,解き放たれた彼らは,敵味方関係なくすべての人を砂の塊へと変えながら,勢力を増していったのである。  この危機を見たプリンスは,精霊の女王ラズィアの助けを受けつつ,マリクを救うために砂の化け物どもに挑んでいくのであった。ジャーン。 水を守護する精霊マリードの女王のラズィア
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