GPUの裏側からネジを外すと,GPUクーラーはまるまる取り外せる  GPUクーラーの取り外しはメーカー保証外の行為となり,取り外した時点で保証は受けられなくなるが,あえて外してみよう。すると,80mm角ファンを2基搭載した2スロット仕様のクーラーが,実際には,ファンの取り付けられたカバー部と,4本のヒートパイプを採用したGPU用放熱部と,補強板も兼ねると思われるメモリチップ&電源部用放熱板という3ピース構成になっていることが分かる。  GPUクーラーの下にある基板は,4+1フェーズの電源部を持つ,かなりすっきりしたもの。そこに搭載されるメモリチップはSamsung Electronics製の「K4G10325FG-HC04」(5Gbps品)で,GTX 560 Tiのリファレンスカードが搭載していたものと同種ながら,より新しい世代のものとなっていた。 取り外したクーラーをさらにバラしてみたところ。カバー&ファンと,GPU用放熱部,放熱板の3ピース構成になっている 基板は比較的すっきりした印象。メモリチップは5Gbps品だ  というわけでテストのセットアップに入るが,今回は,表1でその名を挙げた3つのGPUを比較したいと思う。そのほかのテスト環境は表2のとおりで,CPUに用いた「Core i7-3960X Extreme Edition/3.3GHz」は,負荷状況に応じたクロックアップ機能「Intel Turbo Boost Technology」の効き具合がテスト状況によって異なる可能性を考慮して,UEFIから同機能を無効化している。 ELSA GLADIAC GTX 560 Ti メーカー: 問い合わせ先:ELSAサポートセンター TEL 03-5765-7615 実勢価格:2万1000円?2万3000円(2012年2月18日現在)  テスト内容は基本的に,の準拠,アラド RMT。ただし,カバル RMT,今回は「Battlefield Bad Company 2」に代わり「Battlefield 3」(以下,BF3)を,「Just Cause 2」に代わり「The Elder Scrolls V Skyrim」(以下,Skyrim)をそれぞれ用いることにした。いずれも,来るレギュレーション12世代で採用予定のタイトルなので,それを先取りした格好だ。  BF3のテストにあたっては,に準拠する形で「THUNDER RUN」シークエンスのテストを行うこととした
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