。  宮本氏は,そうした一連の流れを汲むソフトとして,DSiウェアとして配信されている「」を紹介した。  このソフトはパラパラマンガなどを作ることができるのだが,操作が簡単で,さまざまな創意工夫を楽しめるという特徴を持っている。宮本氏は,「うごくメモ帳」で作ったものをインターネット上に投稿できることに触れ,「見た人の反応を得ることも楽しい」と付け加えた。  なお2010年には,「スーパーマリオブラザーズ」の25周年企画として,「うごくメモ帳」を使ったコンテストが開催された。マリオの絵描き歌,マリオをモチーフにしたパラパラマンガなど,コンテストには1800通もの応募があったとのこと。入選作の応募者の中には,普段落書きなどを楽しんでいても,ドラクエ10 RMT,“作品”を意識して何かを作ったのは初めてという人もいたそうである。  そこで宮本氏は,「もの作りは誰にとっても楽しい」ということを再認識する一方で,普段からものを作っている人が「うごくメモ帳」を使ったらどうなるか,興味を持ったとのこと。  ここで,ゲストとしてヨーロッパ企画の上田氏と角田氏が登壇。両氏は宮本氏が手がけたゲームの大ファンとのことで,aion RMT,舞台にもゲームをヒントにした斬新な演出を取り入れているそうだ。  トークの最初のテーマは,“もの作りを始めたきっかけ”だ。  上田氏は,小中学生時代から壁新聞や豆本,PCのプログラムを手がけたりしてきたと話す。宮本氏は,ジオラマやパペットを作ったことや,ガリ版で漫画を印刷して友人に読ませていたエピソードなどを披露。角田氏は,絵を描くのが好きだったが,貼り出された作品を多くの人に見てもらうのも好きだったと述べた。  角田氏の発言を受けて宮本氏は,「もともと好きで得意だから作っているけれども,だんだん期待されるようになる。そうなると納期が生まれ,“仕事”になっていく」と述べた。そこから,「人と違うものが作りたくて,任天堂入社当時に登場したばかりのビデオゲームを手がけた」と,自らのエピソードを披露した。  上田氏も,学生時代に演劇の脚本を頼まれ,その評価が高かったことから引き続き依頼が舞い込むことになったと述べる。すなわち宮本氏も上田氏も,もともともの作りが好きであって,作ったものを誰かに評価してもらいたいという欲求が,今の仕事に繋がっているわけだ。  ちなみに宮本氏は,「最近,ゲームが作りたいのか,自己顕示欲が強いだけなのか分からなくなった」と,笑いながら話していた
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