セリフの録音やミキシングが行われるスタジオは,映画制作に使うものと同じクオリティになっているそうです。  お邪魔したその日は,とある日本の著名ゲーム会社がワールドワイドで展開を予定している新作タイトルのサウンド&セリフ録音が終わった直後だそうで,スタジオは閑散としていたのですが,スタッフがわざわざ,スタジオ機材をすべてブートアップし,録音風景の再現を行ってくれました。 録音スタジオの様子。左奥のTom Hays氏(Director, Audio Services)は1990年代からゲームサウンド制作に携わってきた人物で,cabal rmt,MystやWolfensteinシリーズ,最近では「Guitar Hero World Tour」のサウンドを手がけた実績を持つ。中央奥のJulia Bianco氏(Associate Producer)は「Call of Duty 3」「Spider-Man 3」「Silent Hill Shattered Memories」「Army of 2 40th Day」のサウンド制作に参加。右手前のDavid Walsh氏(Recording Engineer)は「Mass Effect」「Jackass The Game」そして北米版「Blue Dragon」の台詞録音を担当した人物だ 実際にTechnicolorのスタッフさん達が録音風景を再現してくれた。声優がいるブロックとコンソールルームは完全防音なので,指示はすべてマイク経由で行われる  スタッフによれば,日本のゲームスタジオで翻訳された英語のセリフには,やや古くさい言い回し表現がよく混じっているそうで,「シェイクスピア劇みたいなのがあるよ」とのこと。そういう場合は,日本側のディレクターに事情を説明して,Technicolorがアドバイスした英訳バージョンも録音するんだそうです。最終的にどちらを使うかはディレクターさんの判断になるそうですけども。 録音スタジオのコンソール部。ヤマハ製の24チャネルデジタルミキサーが鎮座していた  こうした「録音時のワンポイントアドバイス」とは別に,Technicolorでは日本語から他の多言語,他の多言語から日本語への翻訳事業も展開。最近では,日本産タイトルの海外進出が活発化していることもあって,タイトル丸ごと,まとまった量のテキスト翻訳を依頼されるケースも増えており,戦国IXA RMT,最近では,あの「Unreal Engine
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