。  驚きはそれだけにとどまらない,ディアブロ3 RMT。翌日,学校に姿を現したユーマは,舞依たちに向かって「今日から俺がこのクラスの担任だ」と告げたのだ。同時に彼の弟,ソーマが転校生として舞依たちのクラスメイトに。宇宙人を自称する,奇妙な隣人にして教師を得て,舞依の日常は徐々に変わり始めていく。 ●「平凡」から半歩踏み出した,キャラクターたちの愉快な競演!  この作品の最大の魅力は,なんといっても生き生きとしたキャラクター描写。「自称宇宙人」である森次兄弟はもちろんのこと,平凡な学生であるはずの舞依とその友人,家族たちの描かれ方も非常に印象的なのだ。  舞依の親友である桂木(かつらぎ)アンナは,クォーターだが中身は生粋の日本人。しょっちゅう擬音交じりでしゃべるムードメーカー役として,たびたび場を盛り上げてくれる。もう1人の親友,戦国IXA RMT?菱見百合香(ひしみゆりか)はちょっと天然気味のお嬢様で,ユーマに惚れ込んでからの恋する乙女っぷりには,にやにやすること請け合い。掃除をサボることに血道を上げるクラスメイト,黒部小太郎(くろべこたろう)とユーマとの対決に至っては,もはやクラスの風物詩と化している。  そのほか,舞依の姉妹やユーマの同僚教師といった,ほかの登場人物もいずれも魅力的。その誰もが,無理やり個性づけされているのではなく,あくまで現実的な範囲内で特徴づけがなされているのがポイントだ。  そしてもちろん忘れてはいけないのが,ユーマ,ソーマの森次兄弟。弟のソーマは,料理の腕前は超一流,兄のサポートもそつなくこなす美少年,という天から二物も三物も与えられたような人物。一方で,見た目と中身にギャップのある人や物に,つい心魅かれてしまうという弱点(?)も。気になる女性と接近して動揺する様は,いかにも年頃の少年らしくてなんとも和む。 ●未熟な生徒や不埒な侵略者に,ユーマの宇宙的指導が炸裂!  だが,本作で最も魅力的なキャラクターといえばやはり,堂々とタイトルを飾っているユーマその人だろう。自らを宇宙人だと自称してはばからず,なにかにつけて発言が宇宙規模になるユーマは,そこだけ見れば単なるエキセントリックな人だが,意外や意外,授業の進行は極めて丁寧。宇宙規模の言動も,「なんか変わった先生だなあ」程度に軽く流され,むしろ竹を割ったような態度が生徒たちの人気を集めてしまうという,なんとも苦笑いな展開に。  もっとも本人はいたって真面目で,ぱっと見の印象に惑わされなければ,その思考にきちんとした筋が一本通っていることがよく分かる
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