柧━博`ムショウ2009の会場内を歩いていると,SFOのブースにて,プロレス興行“ハッスル”の高田総統のコスプレを発見。「なんで,RIKIの『紅のバックファイヤー』によって消し去られたはずの高田総統が?」と一瞬思ったが,そういえば同社が運営するオンラインRTS「」に,このハッスルのキャラクター達が参戦する計画があるということが,されていた。  ここで「キャラクター大作戦」についてざっと紹介すると,RTSすなわちリアルタイムストラテジーに登場する1キャラを,メイプルストーリー RMT,プレイヤーが操ってバトルを繰り広げるユニークなオンラインゲームだ。一般的なRTSの場合,一勢力を丸ごと操作するケースが大半で,プレイヤーにとって非常に忙しいゲームとなる。その点,キャラクター大作戦では一人のキャラクターに操作が専念できるため,だいぶお手軽にプレイできる。ある意味,アラド戦記 RMT,アクションRPGにも似たプレイフィールなのが特徴だ。  ベースがRTSなので,マップ内では敵味方の数多くのキャラクターがバトルを繰り広げている。そういった中,プレイヤーは移りゆく戦局を見極めたうえで,一人のキャラクターとしてどのように戦っていくのかを考えねばならない。  例えば敵の大群の中に一人で突っ込んでも,すぐにやられてしまう。味方と共に戦ったり,タワーなどの建築物を利用して,すこしずつ戦局を動かしていくのだ。いわゆる“無双”タイプのゲームとはまったく異なり,プレイヤーキャラが一騎当千の万能ヒーローではないのである。  RTSの経験者なら,「WarCraft3」のMODに“Defence of the Ancients”(通称DotA)があるのを覚えているかもしれない。最近だと他にも,Gas Powered Gamesが開発した「Demigod」もあるが,あのコンセプトを「基本プレイ無料+アイテム課金」のビジネスモデルで,1本のオンラインゲームに仕上げたものがキャラクター大作戦というわけだ。  今のところ,RTSの人気は日本ではあまり高いとはいえず,どのようにしてゲームの魅力を伝えていくか苦心しているメーカーは多いだろう。そういったなか,本作のようにインパクトの強い人物とタイアップを組むというのは,一つの手法としてアリかもしれない。  それにしてもYOSHIKIといいハッスルといい,ちょっとほかのタイトルではありえない組み合わせである。このあたりの経緯についてスタッフに尋ねてみたが,なんとSFOの社長自らが引っ張ってきたコネなのだそうだ。  ハッスルとのタイアップ企画については,10月10日までに詳細発表を予定しているとのこと。  10月10日といえば,両国国技館で「ハッスル?ジハード」が開催される日でもある。高田モンスター軍もハッスル軍も解散してしまった今,本当にこの路線のままでタイアップが行われるのか,それとも新たなストーリーラインに準拠したものになるのか,興味は尽きない。続報に注目したい。
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