。ついに,ついに姉小路家は,念願の戦国大名となったのだ!  そして……フィナーレは唐突にやってくる。極貧の飛騨の山奥から出で,弱小の姉小路家を率いて激動の戦国時代を生き抜き,日の本が認める戦国大名の雄として飛躍的な発展を遂げさせる手腕を発揮した当主の姉小路自綱が……突然,なんの前触れもなくぽっくりと永眠してしまったのだ。わずか20年の在任期間で,微妙武将の束を統率して百万石を優に超える屈指の名家に育て上げた姉小路自綱さんの偉業はここにある。  一代の英傑が記した波乱に満ちた生涯はここに閉じ,盛大なる葬儀と共に歴史の1ページとなった。 どうみても柴田家です。本当にありがとうございました  ここから先は,おそらく武田家を潰してる間に織田家との関係が悪化して従属切られて一回目の天下分け目の戦いがあって,圧勝して,織田家蹂躙して,北条家蹂躙して,IXA RMT,毛利家蹂躙して姉小路家が天下人になって終わりという展開になるのは必定なので,作業感が拭えぬ状況はレポートしてもしょうがないかと思い,ここに筆を置く。  ともあれ,天下統一シリーズを総括してみるならば,完成度は格段に初代と今作品である「2」が抜群のクオリティであり,これをシステム的に発展させる続編というのは相当にしんどいんだろうな,と思う。今風のグラフィックや,ゲームデータ上のギミックの数々は誰もが思いつくけれども,システムとバランスの調和という意味で,本作品以上の品伽菍g現できたゲームというのは洋ゲーを含めてもなかなか思い当たらない,というのが見解である。  武将の俸禄管理をしっかりしておけば,ゲーム中盤からお金が余りだす現象や,城が複雑に込み入った地域では,敵軍団を容易に分断できるなどのAIの至らなさはあるが,これはプレイヤーが対AIで熟練しているからであって,初見のプレイヤーが解決の糸口を掴むまでには相当の時間を要する。  惜しむべきは,完成度という純粋な意味において,本作品を超える作品がなかなか現れないことだろう。最後までお読みいただき,ありがとうございました。 ■■切込隊長■■ 言わずと知れたアルファブロガーで,その鋭い観察眼と論理的な文章力には定評がある。が,身も蓋もない業界話にはもっと定評がある。ゲーマーとしても知られており,カバル RMT,時間が無いと言いつつも,膨大に時間を浪費するシミュレーションゲームを愛して止まない。そういえば,一時期ハマっていた様子だった「三国志大戦」は,最近も遊んでいるのでしょうか
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