あまり、『ブレードランナー』(1982)の原作、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』(1968)のネタバレにならないように書きます。
まず映画では、2019年の設定ですが、原作では、1992年1月3日と次の日の2日程度の出来事です。
ハリソン・フォードが演じたブレードランナー(原作では、バウンティ・ハンター)である主人公リック・デッカードは、離婚しておりますが、原作では離婚せず、イーランという奥さんがいます。
デッカードに追われるレプリカント(原作では、アンドロイド)のロイ・バッティにも、原作では、アームガードという同じアンドロイドの奥さんがいます。
映画でのデッカードは、レプリカントのレイチェルと恋人関係になりますが、原作では、奥さんがいますので同じようにはなりません。
アンドロイドと試すという関係にはなりますけど。
映画みたいに、ロマンチックではありませんでした。
ロイも、奥さんがいますので、原作にもプリスという女性の仲間がいますが、映画のように恋人関係ではありません。
原作で驚いたのが、映画ではJ・F・セバスチャンに改名されていた人物が、もう一人の主人公であった事です。
J・R・イジドアというのが、原作での名前です。
イジドアは、映画のセバスチャンとは違い、社会の底辺で生きる優しいがあまり賢くない人物として、その日常などが描かれておりました。
映画では、原作で多く描かれている箇所を思いっきり削り、殆ど描かれていない箇所を大きく膨らませています。
大きく膨らませているのが、クライマックスに至る前のデッカードとプリスの対決、ロイによる追いかけっこなどであります。
原作には、全くありません。
映画での良い所は、全て原作を生かしたものかと思いきや、原作には無いものでした。
同じリドリー・スコット監督の 『ブラック・レイン』(1989)にもありましたが、映画では、多くの人が自転車で通り過ぎる場面がありました。
他に、雑踏の場面もありました。
しかし、原作では極端に人が少なく、第三次大戦後の放射能灰や、惑星植民計画が大きく影響した世界となっております。
原作でのアンドロイドと聞くと、機械的なイメージがあり、タイトルには、電気羊とも書いてありますので、人間的な思考を持ったターミネーターみたいな奴かと思っておりました。
ですが、『厳密には有機的アンドロイド』 となっており、映画でのレプリカントと同じでした。
動物に関しては、リアルに作られた機械じかけであり、人型みたいに特別な精巧さを追及していないようであります。
アンドロイドの寿命は4年。
映画のレプリカントも同じ。
4年と書いた所で、④ に続きます (^_^;)
自己満、失礼致しました。
お付き合い下さった方、ありがとうございました。
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