イレブン・ミニッツ(’15)
監督:イエジー・スコリモフスキ
まあ、ぶっ飛んだ映画を作ってくれたものです。
イエジー・スコリモフスキ、78歳の映像遊び。
午後5時から午後5時11分までの(クレオかっ)11分間(イレブン・ミニッツ)
に起こるさまざまな出来事をモザイク状に構成した群像劇。
女好きの映画監督、野心を秘めた女優、嫉妬深い夫、犬を連れた女
バイク便の運び屋、刑務所を出たばかりのホットドッグ屋、救命隊員
初老の画家、強盗をしくじった少年、といったいわくありげな人物が
午後5時から午後5時11分までの11分間に大都会に暮らす人々の
ありふれた日常が変貌していく・・・・・。
11人の登場人物の11分間を、一旦バラバラにして組み合わせ
登場人物の視点が変わる度に、新たな11分間を体感する。
全く繋がりのない人物たちが交錯し、異様な人間模様を彩っている。
監視カメラ、Webカメラ、スマホカメラ、CGなどを使い
ローアングル、俯瞰ショット、スローモーションなどを駆使した映像
ただですね・・・・・
こういうのって、すでに、みんなやってますよね。
真新しさは、あまり感じられなかったですね。 監視カメラに至っては
前回の 『ティエリー・トグルドーの憂鬱』 で散々、見せられましたし(笑)
スコリモフスキは、1度やってみたかったんでしょう。
こういう映像遊びを・・・・・
あ、ただ、ポーランド美女の “めまいショット” のような映像は
妙に官能的で良かったですね~
“前代未聞の” と謳っているラストも、一応、うわぁっ!
って叫んでしまいましたし(一応かい)
強面の顔してるけど、実はお茶目なスコリモフスキ。
あえて、この予告トレーラーにしてみました(笑)
そして、大の親日家でもあるスコリモフスキ。
特典映像には京都観光の様子が収められていて、これいる?(笑)
「ポーランド映画祭」の監修も務められていて、日本で馴染みの薄い
ポーランド映画の良さを知ってもらおうと、橋渡し役になってくれてるので
たまには、映像遊びしてもらっても全然、許せちゃいます(甘いな~)
そのかわり、『早春』 早くソフト化して~
カンヌ、ベネチア、ベルリン三大国際映画祭の主要賞を制覇したポーランドの巨匠
イエジー・スコリモフスキ監督が仕掛ける衝撃の11分間。前代未聞のラストを目撃せよ!
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