アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(’15)![フランス国旗](https://emoji.ameba.jp/img/user/ck/ckenbow/87110.gif)
監督:クロード・ルルーシュ
これは、いい映画だった 邦題以外は素晴らしいっ(笑)
全編インドロケによる、大人のための大人の恋愛映画。
「R-18」とかじゃないですけど、若年層の方は人生の曲がり角に
差しかかるまで、観るの待った方がいいと思います(どこの交差点までだよ)
自身が作曲を手がけた映画の主人公のように、ユーモアにあふれた
人生を謳歌する映画音楽家のアントワーヌ(ジャン・デュジャルダン)は
ボリウッド版「ロミオとジュリエット」製作のためにインドを訪れ
フランス大使の妻アンナ(エルザ・ジルベルスタイン)と出会う。
夫との間に子どもを授かりたいとの思いで、伝説の聖母アンマに
会うためにインド南部の村まで巡礼の旅に出るというアンナ。
ひどい頭痛に悩まされ、医者から精密検査を勧められたアントワーヌも
アンナを追いかけ、しばしの休養を求めて2日間の旅に出る。
エネルギッシュな国インドを舞台に、フランスの円熟した男女による
エスプリの効いた会話。皮肉めいた言葉や変な駆け引きもなし。
加藤登紀子が「会話のすべてを書き留めたいほど」とコメントを
寄せていましたが、ほんと、ほんと、でも書き留めませんでしたけど(笑)
2人のとりとめのない会話をいつまでも聞いていたくなります。
そして、インドという国でしか味わえない神秘的体験。
ガンジス川で沐浴をするアンナの姿、それを見つめるアントワーヌ・・・
あ、この男オチた・・・(笑)
わざわざ列車やバスを乗り継いで、インド南部の村まで向かい
いよいよ聖者アンマとの対面。このシーンは、シナリオなしで
他の人と一緒に並んで聖者アンマと抱擁するアンナとアントワーヌを
望遠で撮影したとのこと。 無条件の愛で抱擁してくれる聖者アンマに
アンナは崩れ落ちて、ぽろぽろと涙を流す。もはや演者じゃない。
聖者アンマ? と疑心暗鬼だったアントワーヌも愛の抱擁で
頭痛が治っただけではなく、彼の中で何かが変わりはじめる。
こんな神秘的な体験を共有して、恋に落ちないはずがないっ
良かったなぁ~ この2人・・・・・。
ジャン・デュジャルダン×エルザ・ジルベルスタイン
クロード・ルルーシュといえば 『男と女』 ですが
ジャン=ルイ・トランティニャン×アヌーク・エーメに
負けず劣らずのコンビなのではないでしょうか?
ジャン・デュジャルダンはフランス映画が間違ってアカデミー賞
獲っちゃった「アーティスト」の人(これも封筒、間違えた?)
「ブーメランはどの時点で戻ろうと決心するのか?」
なんて言ってアンナを笑わせ、軽口ばっかり叩いている男なんですけど
なぜか憎めない、人間臭~いところ が魅力。
エルザ・ジルベルスタインは失礼ながら存じあげなかったのですが
まだまだ、フランスにはいるんですね。素敵な女性が
ある経済誌で “フランスに「女子力」という言葉は存在しない。”
というコラムを読んだのですが、彼女をはじめフランス人女優を
見ていると女性としての本当の魅力とは何か?教えられる気がします。
そもそも 「女子力」 ってなんやねん(なんで関西弁なんだべ~)
予告トレーラーは、製作50周年の 『男と女』 との特別コラボ映像版。
これは、ズルいよ。 『男と女』 のデジタル・リマスター版
買わせようという魂胆でしょ(その手には乗らないゼ)
いやでも、このコラボ映像、なんかグッときちゃう・・・・・・ ポチっ
あっ、今の何の音? さては、予約注文したな~(一人で小芝居やめてください)
※注:「アンナとアントワーヌ・・・」では、ダバダバダ~♪は流れません(笑)
フランス映画の金字塔「男と女」から50年
名匠クロード・ルルーシュ監督が描く、大人の恋愛模様"最終章"。
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