偉大なるマルグリット（’１５）
監督：グザビエ・ジャノリ
“偉大なる歌姫マルグリット”は救いようのない音痴だった！
喜劇と悲劇は表裏一体だと誰かが言ってましたが
哀れな道化のように見えるカトリーヌ・フロの類まれなる歌声は
喜劇や悲劇を超越し、はるか彼方の領域まで到達してしまった
1920年、パリからそう遠くない貴族の邸宅では、サロン音楽会が
開かれていた。参加した新聞記者のボーモン（シルバン・デュエード）は
主役のマルグリット男爵夫人（カトリーヌ・フロ）の歌声に唖然とする。
彼女は絶望的なほど音痴だったのだ！
しかし、儀礼的な貴族たちの拍手喝采を受け、本人だけが
全く気付いていなかった。 妻を理解できず、外で浮気をする
夫ジョルジュ（アンドレ・マルコン ）をよそに、マルグリットへ
パリで開く音楽会に出演する話が舞い込んでくる・・・・・・・
音痴の歌姫にはモデルとなった人がいて、音痴であるにも関わらず
堂々とした歌いっぷりに、多くの人から愛されたという
アメリカのソプラノ歌手フローレンス・フォスター・ジェンキンスというお方。
実在の歌姫は、聴衆が笑うのは自分の音楽を楽しんでいるのだと
固く信じていたそうです。 そう、歌は心なんです・・・・・・・・が
映画の歌姫は音程とともに物語も一体どこへ向かっていくのやら（笑）
カトリーヌ・フロって、ほんと面白い女優さんですよね。
“なぜ、彼女は歌うのか？”
それは、マルグリットの一途な愛ゆえに・・・・・・・
「歌は私の人生のすべて」
と、ぬけぬけと言い切ってしまう言葉の裏には
自分と向き合ってくれない愛する夫の存在が・・・・・・
“音痴歌姫の悲喜劇” という枠に収まらない
愛の再生を描いた物語でもあります。
そして、マルグリットの歌声レベルで釘付けになってしまったのが
新人歌手アゼル役で出ていた若手女優の存在・・・・・・
クリスタ・テレ（２５歳） 超どストライクなんですけどぉ
話す声も素敵なんです（音外れていないし） キャリアは・・・・・？
『ルノワール 陽だまりの裸婦』 ああ、スルーしてたぁ・・・・・
え？ もしかして裸婦で？ 観ます。観ます。絶対観ますっ
（笑）
“伝説の音痴”と呼ばれた実在の歌姫から生まれた、人生オペラ！
1920年。貴族の邸宅で開かれたサロン音楽会に参加した新聞記者ボーモンは、マルグリット夫人の歌声に唖然とする。
彼女は絶望的なほど音痴だったが、本人だけが気付いておらず…。