なまいきシャルロット(’85)
監督:クロード・ミレール
14歳のシャルロット・ゲンズブール、なまら可愛いっしょ~
ボーダーのシャツにジーンズ姿が、みずみずしくって。。。。
でも、この二十数年後にデンマーク人監督に出会って
大変なことになっちゃうなんて、14歳の少女は想像もしなかったでしょう。
※なまら=北海道弁で非常に、はなはだしくの意。
※~っしょ=北海道弁で同意を求めたりする時に使われる
母を亡くし、無骨な父と兄、通いの家政婦(ベルナデット・ラフォン)と暮らす
13歳のシャルロット(シャルロット・ゲンズブール)は、いつもイライラ。
不満を抱え、人とうまく付き合えない。ある日、同じ歳の天才少女ピアニストの
クララ(クロチルド・ボードン)と偶然知り合ったシャルロットは
彼女の付き人になって町を出る夢を膨らませる。
やっぱり、クロード・ミレールって “少女” を描くのが上手いですね。
ただのロリコン趣味では、こうは描けない(笑)
音楽室の窓から中を覗き込む眼差しは、別の世界への憧れがよく表れてましたし
日常にイライラして周りの人間に当たり散らしておいて
深夜に枕を抱えて、お父さんの寝室に来て 「いい?」 なんて甘えてくる。
シャルロットは口元を半開きにしていることが多いのですが
その無防備さが何とも危うくて、見ているこっちの心がざわざわしてくる。
女子の方が、ああ、あたしにもこんな時があったな~って
強く感じ取れる映画なんじゃないかと思います。
男子の思春期とはちょっと違いますからね。
ヌーヴェル・ヴァーグのやんちゃ娘、ベルナデット・ラフォンが
“なまいきシャルロット” に手を焼いてしまうというシチュエーションに
ここでバトンが渡されたんだな~って、フランス映画史的な視点で見てしまい
妙に感慨深くなってしまったりして(笑)
蛇足ですが、Amazonでニューマスター版DVDが
アダルト商品扱いになっているのが、よくわからん。
少女から大人へと変化していく主人公の心の動きを見事に捉え
“シャルロット旋風”を巻き起こしたクロード・ミレール監督による青春ドラマ。
なまいきシャルロット [DVD]/シャルロット・ゲンズブール,ベルナデット・ラフォン,ジャン=クロード・ブリアリ
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