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原作:L.N.トルストイの小説「神父セルギイ」
監督:パオロ&ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟
「あなたの夜にいつも太陽が輝きますように」
神だとか、トルストイだとか、難しいことは置いといて、美しい映画ですっ。
生きていくことはこんなにも辛いものなの? でも・・・・・・・
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151028/18/pyscipks/7d/1b/j/o0432028813467503228.jpg?caw=800)
士官学校の優等生であるセルジョ男爵(ジュリアン・サンズ)は
少年の頃からの夢であった国王の副官として仕える名誉を得る。
しかし南部の田舎出身という不利な身分を補うため
国王から公爵令嬢(ナスターシャ・キンスキー)との結婚を勧められる。
婚礼前日、セルジョはその美しき婚約者が国王の愛人であることを知らされる。
国王と婚約者の裏切りに深く傷ついたセルジョは、結婚も身分も俗世も捨て
修道士として生きてゆくことを決めるのだった・・・・・。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20151028/19/pyscipks/2d/dd/j/o0430030013467521172.jpg?caw=800)
国王に仕える身となり、綺麗な花嫁まで用意してもらったものの
結婚前日、カーテンの閉められた真っ暗な部屋の中で
婚約者N・キンスキーが国王との関係を涙ながらに告白する。
カーテンが開けられ、部屋に光が射し込むと、未来の花婿の姿はなかった・・・・・
公爵令嬢のN・キンスキーもある意味、セルジョと同様の犠牲者。
国王の愛人という十字架を一生、背負って生きていかなければならない。
こうして、修道士として生きてゆく決心をしたセルジョだったけれども
修道院の中も、宮廷と何ら変わらない世界であることを知ることに・・・・・
意地悪な司祭は、N・キンスキーをはじめとする皇族たちが集まるミサで
セルジョを晒し者にしてしまう。 更なる絶望を感じた彼は修道院を離れ
誰もいない辺境の地で隠者として、ひっそりと暮らし始めるんです。
これでやっと人間らしく生きていけると思ったら
更なる試練をセルジョに課すんです・・・・・もう勘弁してあげて~(笑)
試練に耐えるジュリアン・サンズの姿に心打たれるものがあって
この頃のジュリアン・サンズは超美形だし 『眺めのいい部屋』 も良かったし。
だけど、歳を重ねてからは、ちょっと・・・・・ですよね(笑)
シャルロット・ゲンズブールが、なかなか登場しないので
カメオ出演? かと思っていた矢先、出てきましたよ。
セルジョにとって最後にして最大の試練を携えて・・・・・・
タイトルにもなっている 「あなたの夜にいつも太陽が輝きますように」 は
聖書の中にある言葉だそうで、隠者として暮らすセルジョを訪ねてきた老夫婦が
別れ際に、彼にこの言葉をかけて去っていくんです。
ひと通り観終わってから、この言葉を思い返すと、もう泣けてきちゃうんですっ。
イタリアの名匠、タヴィアーニ兄弟がトルストイ晩年の自伝を原作に描いた人間ドラマ。
俗世間を捨てて信仰の世界へと足を踏み入れた主人公セルジョの苦悩と葛藤を通し
人間にとっての“真実”を浮き彫りにする。
太陽は夜も輝く デジタル・リマスター 廉価版 [DVD]/ジュリアン・サンズ,ナスターシャ・キンスキー,シャルロット・ゲンズブール
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