セメント・ガーデン<ルナティック・ラブ/禁断の姉弟> | Untitled



セメント・ガーデン<ルナティック・ラブ/禁断の姉弟>(’92)イギリスフランス国旗ドイツ国旗

原作:イアン・マキューアンの同名小説

監督:アンドリュー・バーキン



サブタイトルの陳腐さは、この際、目をつぶっていただいて

近親相姦、性的倒錯、死体遺棄、セメント詰め、腐敗臭・・・・・

心地良いものが何ひとつもない(笑) ある意味、カルト・ムービーなのでしょう。



郊外の一軒家に暮らす一家の父(ハンス・ツィッシュラー)は変わり者で

庭に一本の雑草の生えるのも我慢ならない。

強圧的な父は息子ジャック(アンドリュー・ロバートソン)に手伝わせ

庭の土をセメントで塗り固めてしまう。そのうち、父は突然の心臓発作で死に

以来、神経を病んだ母(シニード・キューザック)を

四人の子供たちが面倒をみるが、家は荒廃していく。

やがて、母も衰弱死し、子供たちは母を地下室にセメントで埋めてしまう。



監督のアンドリュー・バーキンは、ジェーン・バーキンのお兄さん

姪っ子のシャルロット・ゲンズブールを主演の長女ジュリーに迎え

アンドリューの実子ネッド・バーキンを末っ子トム役に使っています。

実の息子や姪っ子を、こんな異常な世界に放り込むのもどうなんでしょう(笑)

シャルロットと禁断の姉弟の関係になるアンドリュー・ロバートソン君が

まあ~ 綺麗な顔した美少年だこと。 父親が心臓発作で倒れたとき

傍にいるはずの息子は、トイレで何してたと思います? イカれてるわ・・・・・



ジャックがトイレでしてたことや姉弟の近親相姦や母親のセメント詰めなんかより

何が衝撃的だったって、末っ子トムの女装趣味。

学校でイジメに遭い、男の子でいることに嫌気が差し

女の子みたいに可愛らしく髪の毛を伸ばしたり

スカートを履いてみたいと願い始めるトム。

姉たちが幼い弟のために、ワンピースを仕立て、ウィッグも用意してあげる。

ドン引きするジャックに、長女ジュリーがこんな言葉を投げかける。

「男の子は少女のような恰好はしない。」

「少女になるのは屈辱的だと思っているのよ。」
                   
「でも本当なすごく興味があるんじゃない?」

実はこの台詞にインスパイアされた “クィーン・オブ・ポップ” マドンナが

「What It Feels Like For A Girl」 で、台詞まるごとサンプリングに使用したほど




現代英国文学の問題作を映画化。郊外に引っ越してきた一家。
抑圧的な父親によってセメントで固められてしまった庭。
父の突然死の後、神経を病んでしまった母を、姉弟たちはセメントに埋め込んでしまい…。
セメントガーデン <ルナティック・ラブ/禁断の姉弟> [DVD]/シャルロット・ゲンズブール,アンドリュー・バーキン (監督)

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