死への逃避行(’83)
![フランス国旗](https://emoji.ameba.jp/img/user/ck/ckenbow/87110.gif)
原作:マルク・ベームの小説「THE EYE OF THE BEHOLDER」
監督:クロード・ミレール
名前を変え、衣装を変え、髪型を変え、瞳の色を変え
そして、人格までも変える。 まさに “イザベル・アジャーニ七変化”
世界を股にかけた “死への逃避行” がはじまる・・・・・
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150306/15/pyscipks/10/52/j/o0500033013236864111.jpg?caw=800)
娘の死に深い傷を負っている私立探偵の“タカの目”(ミシェル・セロー)は
金持ちの息子の婚約者の身元調査を担当したことにより
思わぬ方向へと導かれることになる。
婚約者の正体は、カトリーヌ・レリス(イザベル・アジャーニ)
名前を変えヨーロッパを駆け回り、その美貌を武器に金持ちの男を
誘惑しては殺害し、素早く姿を消してしまう。
これは、惨めだった少女時代の記憶から
逃れるために彼女の選んだ生き方であった。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150306/15/pyscipks/87/5d/j/o0495035313236864112.jpg?caw=800)
探偵のミシェル・セローは、七変化するイザベル・アジャーニに
亡くした自分の娘の姿を重ね合わせるようになっていくんですね。
探偵業務そっちのけで、妄執的にイザベルの後を追いかけまわす。
イザベルは殺した男を殺しっぱなしにするもんだから
ミシェル・セローは、しょうがないな~って顔して
死体の後始末をするんですよね(笑) 子供の尻拭いをする父親かのように・・・・・
ちょっとコミカルに進んでいきながら、次第にフィルム・ノワールの様相を呈し・・・・
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150306/15/pyscipks/e6/b8/j/o0620042113236865719.jpg?caw=800)
イザベルは、出会う男出会う男に、全く違う父親の思い出を語る。
盲目の建築家には、ムルナウの 『最後の人』 の主人公をまんま語りだす。
最後の最後に顔を合わせるまで、ミシェル・セローとイザベル・アジャーニが
直接絡むシーンはないんですけど、ミシェル・セローは亡き娘の幻影を
イザベル・アジャーニは亡き父親の幻影を一緒に追いかける・・・・・
それは、父親と娘の擬似親子による “道行(逃避行)” のようでもあります。
劇中、コソ泥役でブッサイクなオバさんが登場するんですが
ほんとブッサイクなんです(笑)あんまりブッサイクなもんで気づきませんでしたが
なんとなんと、ステファーヌ・オードランだった。
何回も、ブッサイク、ブッサイクって言ってごめんね(笑)
殺人は繰り返してはヨーロッパ中を転々とする女と、彼女を尾行する探偵の逃避行を描く。
死への逃避行〈デラックス・エディション〉 [DVD]/イザベル・アジャーニ,ミシェル・セロー,ギ・マルシャン
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