尼僧ヨアンナ(’61)
![ポーランド国旗](https://emoji.ameba.jp/img/user/ck/ckenbow/87143.gif)
原作:ヤロスワフ・イワシキェウィッチの小説「尼僧長“天使たちの”ヨアンナ」
監督:イェジー・カヴァレロヴィチ
こんな恐ろしい映画は初めてだ・・・・・これぞ “トラウマ映画”
町山智浩は、この映画を観て「一生宗教なんか信じません」
と神に誓ったそうですが、私も一緒に誓いますっ!(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150207/14/pyscipks/4f/df/j/o0800043113211062636.jpg?caw=800)
17世紀ポーランド。 辺境の寒村、とある尼僧院。
美しい尼僧院長のヨアンナ(ルツィーナ・ヴィンニツカ)が悪魔にとりつかれ
修道尼たちも悪魔のダンスを踊るうようになったという。
ヨアンナに悪魔を乗り移らせたと噂される前任のガルニエツ神父は
砂丘で火炙りの刑に処された。ヨアンナの悪魔祓いに遣わされた
スーリン神父(ミェチスワフ・ヴォイト)は、祈りを捧げた後、尼僧院へと乗り込んだ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150207/14/pyscipks/e7/0b/j/o0400030513211062635.jpg?caw=800)
何が恐ろしいって、その映像の美しさ。
美しいがゆえに、その美しさの向こう側にある
目に見えぬ黒い影に恐れおののいてしまう。
教会内の冷たく硬質的な様式美。幾何学的な画面構成。
尼僧たちの僧衣と、スーリン神父の僧衣による白と黒のコントラスト。
そして、悪魔祓いの儀式で尼僧たちが床に十字架型に寝そべるシーン。
薄ら恐ろしさを感じると同時に、その美しさに思わず息を呑んでしまう。
原作は、実際に起こった“ルーダンの悪魔憑き事件”を基にしていて
『トラウマ映画館』では、ケン・ラッセルの悪名高き『肉体の悪魔』
ウィリアム・フリードキンのオカルト映画の代表作『エクソシスト』
そして、『尼僧ヨアンナ』との関連性を詳しく説明されています。
ヨアンナが悪魔祓いの儀式の最中、後ろに反り返ってブリッジするシーンは
『エクソシスト(ディレクターズ・カット版)』でもありましたね。
そういえば、『エクソシスト』を、あろうことかデートで観に行って
その後、私も女の子も憑かれたように、飲んだくれたのを思い出します(笑)
カンヌ国際映画祭審査員特別賞受賞作
宿屋・原野・教会という密閉された小宇宙を舞台に、
押し付けられた教義に反抗する人間の本性を描いた神秘的傑作。
尼僧ヨアンナ [DVD]/ルツィーナ・ヴィンニツカ,ミェチスワフ・ウォイト,アンナ・チェピェレフスカ
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トラウマ映画館 (集英社文庫)/町山 智浩
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