刑事ベラミー | Untitled



刑事ベラミー(’09)フランス国旗


監督:クロード・シャブロル


2,010年9月にこの世を去ったクロード・シャブロルの遺作となるミステリー。

最後の作品なんだから、安いタイトル何とかならなかったのでしょうか(笑)



愛妻フランソワーズ(マリー・ビュネル)とともに南仏のニームでのんびりと

バカンスを楽しんでいたベラミー警視(ジェラール・ドパルデュー)

ところがある日、何やら怪しげな男が彼らの家の庭先に現われ

ケータイの番号だけフランソワーズに告げて去っていく。

数日後、ノエルと名乗る男から連絡が入り、興味をそそられたベラミーが

彼と実際に会って話をし、その実証調査に乗り出すうち、どうやら相手は

保険金詐欺と殺人の容疑で追われている身であることがつかめてくるのだが・・・・。



この安っぽい邦題のおかげで、鑑賞したい優先順位が下がる下がる(笑)

レンタルの方では、「刑事ベラミー -殺人単独捜査-」 とサブタイトルまでつけて

さらに “本格ポリス・サスペンス!” なんていうコピーであおっているんですけど

この刑事ベラミーさんは、南仏で休暇中に奥さんといちゃつきながら

興味本位で殺人事件に首を突っ込むという・・・・・

いわば “片手間ポリス・サスペンス” なんです。



謎解きが主軸でもなく、ゆる~い感じの中でも、不穏な空気が流れて

独特な世界観をみせるののが、そこは、やはりシャブロルです。

要所要所に、ぷっと笑えるシーンがいくつもあって

ベラミー夫妻が友人宅にお呼ばれされるんですけど

出かける前に奥さんが 「ドレスに透けてしまうからパンティー履かないわ。」

なんて言うもんだから、刑事ベラミーさんは気になってしょうがないんですよね(笑)

ドパルデューの目線を追いかけるだけでも充分に楽しめる映画でした。


→ クロード・シャブロル監督作品


愛妻家の警視ベラミーのもとにあらわれた、殺人者を自称する男の正体は?
名優ジェラール・ドパルデューを主演に迎えた、シャブロル、最後の傑作!
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