父の秘密(’12)
監督:マイケル・フランコ
“ハネケの劣化版” なんていう評価もあるようですが(笑)
固定カメラでの長回し、無機質な暴力描写、不条理極まりない展開。
いじめの陰湿さは、日本もメキシコでも変わらないのですね。
妻ルシアを交通事故で失った喪失感から抜け出せない
ロベルト(ヘルナン・メンドーサ)と娘のアレハンドラ(テッサ・イア)は
新しい土地でやり直すためメキシコシティへ引っ越してくるが
二人は心の傷を直視することができず、他愛ない言葉を交すだけの関係になっていく。
父ロベルト不意に襲ってくる悲しみと喪失感に耐える毎日が続く。
一方、娘アレハンドラは新しい学校で友だちもでき
楽しく過ごし始めるが、酔った勢いで関係を持った男子生徒に
行為を盗撮されたことをきっかけに、いじめの標的になってしまう。
「父の秘密」という邦題は、少し的外れなタイトルのような気がしたけど
最後まで観たら、まあ分からんでもない。 でも、やっぱり違うと思う・・・・
英題は「After Lucia」 ルシアとは亡くなったお母さんの名で
また、スペイン語で “光” の意味だそうで
“光” を失った父娘の救いのないその後を描いたというもの
救いのない中にも何か見出せるものがあれば良いのですが
これに限っては、な~んにもないっ(笑)
これは、明らかな私の偏見ですが、ラテン系の人はあっけらか~んとして
“いじめ” とかは無さそうなイメージですけど
日本のそれと何ら変わりなく、陰湿というか、やることがえげつないっ。
それか、この監督がただ単にイタいだけなのか(笑)
動画や画像をアップされると、半永久的に残ってしまうというのも
今の時代ゆえに恐ろしいところですね。
避妊具を手にとって写した画像が出回って、干された女子アナが
不死鳥のごとくよみがえって、今や押しも押されぬフリーアナになった例もありますので
この娘にも、強く生きてほしいものです。 こんなまとめかたアリ?(笑)
事故で妻を失ったロベルトと娘のアレハンドラは、メキシコシティに移住する。
ある日、アレハンドラは男子生徒と関係を持ってしまうが…。
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