ポルトガル、ここに誕生す ギマランイス歴史地区(’12)
ポルトガルといえば、鉄砲伝来とC・ロナウドぐらいしか浮かばない(笑)
“ポルトガル発祥の地”ギマランイス歴史地区を舞台に
ヨーロッパ映画界を代表する4人の名匠が競作したオムニバス作品。
やはり注目は、10年に1度しか撮らないあのお方・・・・
第1話「バーテンダー」 監督:アキ・カウリスマキ
ギマランイスのとあるバー。孤独な男の1日をセリフもなく淡々と描き出す。
舞台が変わっても作風は一切変わらないカウリスマキ(笑)
壁の色だけ見ても、あ、カウリスマキだ。。。
フィンランド出身だけど、20年余りポルトガルに住んでたらしい。
第2話「スウィート・エクソシスト」 監督:ペドロ・コスタ
クーデターに参加したアフリカ系移民労働者の青年ヴェントゥーラ。
森で倒れてしまい、その後精神病院に収容された彼は過去の亡霊と出会う。
病院のエレベーター内で亡霊との密室会話劇という何ともトリッキーな一編。
そんな中から、ポルトガルの悲しき歴史が垣間見え・・・・
第3話「割れたガラス」 監督:ビクトル・エリセ
欧州第二の紡績工場だったが今は“割れた窓ガラス工場”と呼ばれる跡地で
かつての労働者の告白を、ドキュメンタリータッチで描く。
ただの短編ドキュメンタリーなかれ、ひとりひとりの告白の中から
ひとつひとつの深い人生が映し出され・・・・
最後のアコーディオン演奏のシーンは涙、涙。。。。
でも、、、、、やっぱり長編劇映画が観たいです。 10年後ですか?
第4話「征服者、征服さる」 監督:マノエル・デ・オリべイラ
ギマランイスの起源でもあるアフォンソ一世のエピソードを観光客に紹介するつもりが・・・・。
なんとなんと現役最高齢となる104歳のマノエル・デ・オリべイラ。
重々しい歴史を軽~いタッチで描くとこなんか、歳を重ねた人のなせる業か。
ポルトガル最初の征服者の目には観光客はどう映ったのでしょう。。。。
ヨーロッパ映画界を牽引する巨匠たちが描く、鮮やかな“ポルトガル発祥の地"の記憶。
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