Z | Untitled


Z(’69)フランス国旗アルジェリア


原作:ヴァシリス・ヴァシリコスの同名の小説

監督:コスタ=ガヴラス


ギリシャで実際に起きた自由主義者グリゴリス・ランブラキス暗殺事件を

モデルにした原作をコスタ=ガヴラスが映画化。

“実在の出来事や人物と類似しているようであれば、それは意図的である。”

いいですね~ 挑発的で(笑)



地中海に近いある軍事政権国家で、革新政党の指導者氏(イヴ・モンタン)が

暴漢に襲われた後、死亡する。当局は自動車事故による脳出血と発表するが

これに疑問を抱いた予審判事(ジャン=ルイ・トランティニャン)は

新聞記者(ジャック・ペラン)の協力を得て真実に迫ろうとする。

そして事件の背後に隠された陰謀にたどり着くのだが……。



久々に骨のある社会派作品に出会った気がします。

この手の作品には、肉があって骨がない作品が多すぎます(笑)

自分の国ことを描かれたギリシャでは当然のごとく上映禁止。

ついでに、同じ軍政国家だったスペイン、ブラジルでも上映禁止。

そんなことしても、映画は死なないのだ。

タイトルの、暗殺された指導者の名でもある 「Z」 は「彼は生きている」という意味。



沈着冷静な予審判事役のジャン=ルイ・トランティニャンが格好いいっ。

出頭してきたお偉方が 「この上ない侮辱だ!」 とわめき散らしても

「名前と職業」 と軽くあしらうところなんかもう痛快です。

そうそう、題材が題材だけに、映画の完成が確実でなかったため

俳優陣のギャラは、前金ではなく配当制だったとか。

それでも、イヴ・モンタンやトランティニャンは快諾して参加したんだそうです。



アカデミー賞外国語映画賞受賞作


実際に起こったギリシャの政治家暗殺事件をもとにした、コスタ=ガヴラス監督が贈る社会派サスペンス。
Z [DVD]/イヴ・モンタン,ジャン=ルイ・トランティニャン,ジャック・ペラン

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