嵐が丘(’39)
原作 : エミリー・ブロンテの同名小説
監督 : ウィリアム・ワイラー
過去に7度も映画化され、舞台化に至っては数知れず
“鉄板ネタ”とも言えるプロンテの原作をサミュエル・ゴールドウィンが映画化
映画化された中では最高傑作との呼び声の高い作品。
激しい風の吹きすさぶ荒野の館“嵐が丘”の主アーンショーは
孤児ヒースクリフ(ローレンス・オリヴィエ)を養子として連れ帰る。
実子で長男のヒンドリー(ヒュー・ウィリアムズ)はヒースクリフを虐待し
長女のキャシー(マール・オベロン)とヒースクリフは互いに恋心を抱くようになる。
しかし、成人した2人には別れが待っていた。
キャシーは大金持ちのエドガー(デヴィッド・ニーヴン)と結婚し
傷ついたヒースクリフは姿を消したのだったが・・・・。
リヴェット版 『嵐が丘』 も悪くはなかったのですが
原作と同じイギリス系俳優で固めたこの作品では
人間の欲望、愚かさが良く表れていたと思います。
復讐に燃え冷酷な男となって舞い戻ってきたヒースクリフ
憎しみの中に見え隠れするキャシーへの想い。
虚栄心を満たしたい想いと、ヒースクリフへの想いが
行ったり来たりする移り気の激しいキャシー
「ヒースクリフは私自身なのっ!」
撮影現場では仲が悪かったらしいけど、風が吹き抜ける荒涼とした丘で
愛を語り合うローレンス・オリヴィエとマール・オベロンの姿は神聖なものを感じます。
ここらで、原作をじっくり読んでみようかしらん。
エミリー・ブロンテの小説をウィリアム・ワイラー監督が映画化。若い頃に恋人との仲を引き裂かれてしまった男の復讐に燃える姿を描く。
嵐が丘 [DVD]/ローレンス・オリヴィエ,マール・オベロン,デヴィッド・ニーヴン
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