前回に引き続き、アラン・レネとジャン=リュック・ゴダールの
初期の貴重な短編を収めた『アラン・レネ／ジャン=リュック・ゴダール 短編傑作選』
今回は、ジャン=リュック・ゴダールの３作品。
男の子の名前はみんなパトリックっていうの（’５７）
ナンパ上手な男の子パトリック（ジャン=クロード・ブリアリ）をめぐる
娘たち（アンヌ・コレット、ニコール・ベルジェ）の恋の顛末。
同居する２人の娘がお互い別人だと思っているパトリックについて
自慢しあうところが可愛らしい。
ナンパ上手なパトリックといっても全く同じ手口なんですよね（笑）
脚本は、エリック・ロメール
水の話（’５８）
水浸しの道をパリへ。洪水の世界で展開する、若い男女の脱線と恋のドライブ。
洪水に見舞われた町からなんとかパリへ行こうとする女の子（カロリーヌ・ディム）が
偶然であった男の子（ジャン=クロード・ブリアリ）に送ってもらうが・・・・。
フランソワ・トリュフォーとの唯一の共同監督という貴重な作品。
トリュフォーの作りかけをゴダールが無理くり完成させたもの。
堂々巡りになりながらも女の子が彼に惹かれていくさまが微笑ましい。
シャルロットとジュール（’５８）
別れた彼女（アンヌ・コレット）が突然戻ってきた。
自分とよりを戻すために帰ってきたと思い込む彼氏（ジャン＝ポール・ベルモンド）
勢いづいて喋りまくるが、彼女は表に新しい彼氏（ジェラール・ブラン）を待たせている。
この頃、まだ無名だったジャン＝ポール・ベルモンドが出演。
ま、ゴダールも『勝手にしやがれ』の前だから彼も無名。
シャブロルの『美しきセルジュ』の余りのフィルムで撮ったらしい。
しかも撮影場所は、ゴダールが住んでいた安ホテルの一室。
ジャン=リュック・ゴダール監督作品アラン・レネ／ジャン=リュック・ゴダール 短編傑作選 [DVD]/ジャン＝クロード・ブリアリ,ジャン＝ポール・ベルモンド,アンヌ・コレット
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