最後の賭け(’97)
監督 : クロード・シャブロル
深層心理の奥の奥をまで描くシャブロルですが
今作では、あくまでも軽~いタッチで描こうという意図が感じられます。
ヴィクトール(ミシェル・セロー)と年の離れた弟子ベティ(イザベル・ユペール)
この詐欺師コンビは、カジノにやってきた客を色仕掛けで騙し小金を稼ぐ日々。
身の丈にあった小さな犯罪しか行っていない2人であったが
次に狙ったのは大金が入っていたアタッシュケースを持つ男だった…。
この詐欺師コンビの微妙な距離感や2人の掛け合いが面白い。
ベティはヴィクトールを騙しているのか
ヴィクトールは騙されたフリをしているのか
それとも騙し返しているのか・・・・
その辺も深堀りしないで、あくまで軽~いタッチで
ミシェル・セローの出演作は初めてかもしれませんが
少しとぼけた感じがいいアクセントを加えていましたね。
2人がマフィアの邸宅に連れられ緊迫した場面で
プッチーニの「トスカ」が流れるシーンは
シャブロルらしい、とってもエレガントな映像
そうかと思ったら、囲われている女がヴィクトールの指をしゃぶりだす。
どうでもいいような、このシーンには大笑いしてしまった。
クロード・シャブロル監督作品
カジノにやって来た客を色仕掛けで騙し小金を稼ぐ日々を送っていた詐欺師・ヴィクトールとベティ。そんなある日、彼らは大金が入ったアタッシュケースを持つ男を狙うが…。
最後の賭け (クロード・シャブロル コレクション) [DVD]/イザベル・ユペール,ミシェル・セロー,フランソワ・クリュゼ
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