モード家の一夜(’68)
![フランス国旗](https://emoji.ameba.jp/img/user/ck/ckenbow/87110.gif)
監督 : エリック・ロメール
「六つの教訓物語」 の第3話目
鑑賞本数を重ねる度に、その魅力に惹かれてしまうロメール作品
![ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20120627/11/pyscipks/4d/90/j/o0479034512049537473.jpg?caw=800)
クリスマスが近づくフランスの地方都市クレルモン=フェラン
34歳になるカトリックのまじめな「僕」(ジャン=ルイ・トラティニャン)が
ふたりの対照的な女性の間で揺れ動く・・・・
ひとりは自由思想家で解放的な女性モード(フランソワーズ・ファビアン)
もうひとりは教会のミサで祈る横顔に魅せられたカトリック女学生
フランソワーズ(マリー=クリスティーヌ・バロー)
ある日、僕はモード家で一夜を過ごすことになるが・・・・
![ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20120627/11/pyscipks/e0/37/j/o0387020712049537890.jpg?caw=800)
「夜」 にあたるフランス語の 「ニュイ」 は寝る時間から後を意味し
今作のタイトル 『モード家の一夜』 は、性的関係を暗示しているのですが
この「僕」とモードと過ごした一夜が、モードとフランソワーズとの意外なつながりだったり
あとあと色んな意味を持ってきてきます。
![$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20120627/11/pyscipks/16/8b/j/o0569035012049539559.jpg?caw=800)
「非常に美しいグレーのカラーを持つ都会クレルモン=フェラン撮りたかった」
と、語っていたエリック・ロメール。
経済的理由ではなく、純粋に美くしく撮ろうして描いたモノクロ映像
衣装は白と黒とグレーで統一され、アパルトマンのセットも白と黒に塗装
壁に掛けられた絵は白黒の月面写真とダ・ヴィンチの素描。ランプや薔薇は白。
そして、白い雪景色のクレルモン=フェランの街
![ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20120627/11/pyscipks/22/52/j/o0400030412049537472.jpg?caw=800)
カトリックや哲学者パスカルについて語られる台詞劇には難解さもありますが
台詞と台詞の間の空気感とか、ベースに広がる軽妙さだったり
ラストの遠ざかるバックショットは、ちょっとウルッときてしまった。
あ、あとジャン=ルイ・トラティニャンの優柔不断ぶりも見ものです(笑)
![→](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/natu-basuke/619861.gif)
エリック・ロメール監督が手掛けた連作「六つの教訓物語」の第3話。内向的な主人公の男が、性格の異なるふたりの女性の間で揺れ動く姿を描く。
モード家の一夜/パスカルについての対談 (エリック・ロメール・コレクション) [DVD]/ジャン=ルイ・トランティニャン,フランソワーズ・ファビアン,マリ=クリスティーヌ・バロー
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