美しき諍い女(’91)
![フランス国旗](https://emoji.ameba.jp/img/user/ck/ckenbow/87110.gif)
原作 : オノレ・ド・バルザックの短編小説 「知られざる傑作」
監督 : ジャック・リヴェット
まだ、VHSレンタルの頃だったでしょうか・・・・
約4時間もの長尺に、あえなく撃沈してしまい。
今回、リベンジ鑑賞だったのですが、こんなにも素晴らしい映画だったのですね。
![ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20120520/15/pyscipks/87/34/j/o0800045011983199111.jpg?caw=800)
孤高の画家フレンホーフェル(ミシェル・ピコリ)は
妻のリズ(ジェーン・バーキン)をモデルにした大作
“美しき諍い女” に着手したが未完のまま挫折。 そして10年
彼の前に、マリアンヌ(エマニュエル・ベアール)が現れたことから
彼は再び “美しき諍い女” を描く意欲を掻き立てられるのだったが・・・
![ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20120520/15/pyscipks/ca/ab/j/o0600040011983199112.jpg?caw=800)
アトリエという密室を舞台に繰り広げられる画家とモデルの創作活動
見つめる画家・・・・見つめ返すモデル・・・・
画家は、裸体を “解体” して、ひとりの女性の内面を引き出そうとする。
息苦しく、張り詰められた緊張感。 まさに “格闘”
最初は乗り気でなかったマリアンヌ
しかし、彼女の中で何かが変わっていく・・・・
![$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20120520/15/pyscipks/c9/10/j/o0640049211983207480.jpg?caw=800)
絵の中の真実を徹底的に追求し
“偏屈な芸術家” という役がピッタリだったミシェル・ピコリ
さすがに画は吹き替えだったようです。
実際の画家ベルナール・デュフールのカンバスへのタッチを
リハーサルや編集はなく、1発撮りで撮影したそうです。
BGMは、ほとんどなし。カンバスの上での羽ペン、絵筆、木炭の音が響きます。
![ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20120520/15/pyscipks/b9/c9/j/o0320024011983199109.jpg?caw=800)
「私は裸を見せたのではない、魂を見せた」
エマニュエル・ベアールが、そう語っていたように
役のマリアンヌになり切ってのものなのか、自分自身が感じていることなのか
混沌とするぐらいリアルに感じて演じていたそうです。
公開当時の、見えたとか見えないとかの論争がつくづく程度の低いものだと感じてしまう。
私自身、芸術を語れるような者ではないですが
画家が追い求めたもの、このモデルが感じ取ったものを、少しは共有できた気がします。
カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞作
![→](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/natu-basuke/619861.gif)
![→](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/natu-basuke/619861.gif)
一度は捨てた筆を再び老画家に握らせたのは、妖艶な美をそなえた若きモデル。
巨匠ジャック・リヴェットが、画家とモデルの「真剣勝負」を4時間かけて描いた大傑作。
美しき諍い女 デジタル・リマスター版(2枚組) [DVD]/エマニュエル・ベアール,ミシェル・ピコリ,ジェーン・バーキン
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