満月の夜（’８２）
監督 ： エリック・ロメール
連作 「喜劇と格言劇集」 第４弾 今回の格言は・・・・
「二人の妻を持つ者は魂を失い、二軒の家を持つ者は分別を失う。」
インテリア・デザイナーのルイーズ（パスカル・オジエ）は、パリ郊外の集合住宅で
建築家のレミ（チェキー・カリョ）と同棲している。
沢山の愛情を彼から受けるルイーズだったが、愛情の束縛から逃れようと
パリにも自分専用の別の家を持とうと計画を立てる。
彼女の男友達で、妻子のあるオクターヴ（ファブリス・ルキーニ）は
ルイーズに、ねちっこく付きまとう。
黒とグレーをベースに、赤・青・黄といった色でアクセントを加えた
ファッションやインテリアが、非常に効いていましたね。
登場人物が着るダーク系のコートに、赤や青のマフラーを巻いていたりして
ルイーズとレミが住む家の壁が、目に優しいくすんだ淡い水色で
イスや電気スタンドは、ビビットな青を配していたり。
なんでも主演のパスカル・オジエが、室内装飾も担当していたらしい。
リヴェットの 『北の橋』 の人ですよね。 若くして亡くなったのは惜しい・・・
「今晩は満月の夜、誰も寝てられなくてさまよい歩く」
二軒の家を持ったルイーズは分別を失い、愛情から遠ざかっていく・・・・
ロメール作品に出てくる人たちは、どうしようもないヤツが多いのですが、なぜか憎めない。
エリック・ロメール監督作品建築家のレミと同棲しているルイーズ。パリにも自分専用の別の家を持とうと計画を立てる。
エリック・ロメール コレクション 満月の夜 [DVD]/パスカル・オジエ,チェッキー・カリョ,ファブリス・ルキーニ
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