アンナ・クリスティ | Untitled




アンナ・クリスティ(’30)アメリカ


原作 : ユージン・オニールの戯曲

監督 : クラレンス・ブラウン


この頃のアメリカ映画は、サイレントからトーキーへの転換期で

サイレントで名を馳せた俳優たちは、次々と消え去っていく。

しかし、この女優は・・・・ Garbo talks! ガルボが喋るぞ!

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

N.Yで小さな荷船を持つクリス(G・F・マリオン)はスウェーデン移民で妻を亡くして以来

娘アンナ(グレタ・ガルボ)を親戚の農園に預けっぱなしで15年になる。

そのアンナが上京してくるというので、長らく同棲していた娼婦とも別れ

娘をその船に迎え入れるのだが、アンナは娼婦に姿を変えていた・・・・

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

グレタ・ガルボのトーキー第1作となったこの作品で

彼女のスウェーデン訛りはどうなの・・・・そんな不安は一掃されます。 

“ウィスキー” を “ヴィスキー” と言い

巻き舌で、畳み掛けるように話す・・・・これがハマるんです。

そしてなにより、セクシーなハスキーボイス

サイレント時代の神秘的なイメージを保ちつつ

トーキー時代になっても、更なる魅力を引き出していきます。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

長い映画史の中で、名女優はたくさんいますけど

カルボのような “銀幕の女王” と呼べる女優はそうそういないですよね。

この人と、マレーネ・ディートリッヒぐらい。



スウェーデン移民の男は、妻を亡くして以来、娘を親戚に預けっ放しで15年が経った。ある日、父のもとにやって来た娘・アンナは娼婦に身を落としていた。
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