武蔵野夫人（’５１）
原作 ： 大岡昌平の同名小説
監督 ： 溝口健二
う～～ん・・・・溝口作品の中で初めてビビッとこなかった・・・・
東京郊外の武蔵野の地に住む人妻道子（田中絹代）と
自宅に引き取ることになった復員青年（片岡明彦）との淡い恋を中心に
大学教授で嫉妬深い道子の夫（森雅之）。復員青年にちょっかい出そうとしている
工場主（山村聡）の妻（轟夕起子）らの愛憎入り混じったドラマ
田中絹代の若い人妻には、やや無理があったようにも・・・・
その若い人妻に淡い恋心を抱く青年、片岡明彦もなんとかならんかったのか・・・・
森雅之や山村聡の、女にだらしない姿の方が際立っていた印象も
溝口作品に見られる毒々しさがあまり感じられなかったようにも感じ・・・・
と思ったら終盤、本物の毒が登場しましたけど（笑）
母屋いる夫、森雅之と離れにいる青年、片岡明彦を挟んで
中庭に苦悩したたずむ田中絹代の姿を、夫側・青年側
それぞれ映し出していたシーンは、溝口監督の上手さを感じた画でした。
溝口健二監督作品武蔵野の良家出身の妻(田中絹代)とそれに引け目を感じている夫(森雅之)、妻の義理の弟(片山明彦)、隣に住む親戚の男(山村聡)とその妻(轟夕起子)を中心に展開される人間ドラマ。
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