自由への闘い(’43)
監督 : ジャン・ルノワール
ナチを逃れてアメリカに亡命したルノワールが最初に作った作品は
戦中でありながら、ナチを完全否定しております。
第二次大戦中、ドイツ軍が占領するヨーロッパのとある国
母親と二人暮しの気弱な教師(チャールズ・ロートン)
見たことあると思ったら、ワイルダー監督の 『情婦』 の人ですよね。
授業中、警報が鳴って防空壕へ、士気を高めるためにみんなで歌を歌うのですけど
この気弱な教師は、銃弾の音にビビって母親に抱きつく始末
憧れの同僚教師(モーリン・オハラ)には見向きもされない。
彼女の弟は、抵抗運動に参加しており、一方、彼女の婚約者はナチの飼い犬
占領下での複雑な人間関係であるがゆえに、悲劇的な展開へ・・・・
そんな中、気弱な教師が静かに立ち上がります。
「自分たちの街は、自分たちの手で守るのだ」
「占領される事を仕方ないと諦める心、その心が第一のいけないモノなのだ」
ただ単にナチを否定するだけでなく、占領された方にも責任がある。
と、法廷で「人間の尊厳」について語るチャールズ・ロートンの姿には胸を打つものがあります。
事前に書いておいた原稿が、ポケットに穴が開いていて無くしてしまったのはご愛嬌(笑)
ジャン・ルノワール監督作品
第二次世界大戦のドイツ軍に占領された田舎町で起こった悲劇的な事件によって抵抗運動の尊さを訴える臆病な教師の姿を描いた、ジャン・ルノワール監督が贈る戦争ドラマ。
自由への闘い [DVD]/チャールズ・ロートン,モーリン・オハラ,ジョージ・サンダース
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