恐るべき子供たち | Untitled




恐るべき子供たち(’50)フランス国旗


原作は、台詞・朗読も兼ねたジャン・コクトー

監督は、ジャン=ピエール・メルヴィル


「美の特権は絶大で、美を認識しない者にも働きかける」

ジャン・コクトーの朗読が、幻惑的な世界を広げていきます。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

散らかった暗い部屋に住む姉エリザベト(ニコール・ステファーヌ)と弟ポール(エドアール・デルミ)

いがみ合いながらも惹かれあい、夢想による恍惚に結ばれるふたり

ふたりだけの世界に外部の人を寄せつけない。

弟を溺愛する姉エリザベト、一方弟ポールは憧れの男性がいて

その後、憧れの男性と瓜二つの女性に惹かれていく・・・・

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

若さゆえの “純粋さ” “美しさ” そして暴走

近親相姦、ホモセクシャル? 

暗示的に描かれる危うい少年少女たち

その後の、ヌーヴェルヴァーグへの第一波となった

美しくも、痛々しい、青春のカタチ・・・・

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

大邸宅の大広間で反響する会話・・・

エリザベトの夢の中での不気味な光景・・・

ラストの舞台的な演出・・・

この作品は、ぜひ原作を読んでみたくなった。



家族愛を超えて弟を愛する姉と、同性のクラスメート・ダルジュロスの面影を女性のアガトに重ね合わせる弟。屈折したふたりの想いが、激しいほどのぶつかり合う。
恐るべき子供たち [DVD]/ニコール・ステファーヌ

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