愛怨峡(’37)
![日本](https://emoji.ameba.jp/img/user/ii/iinanihon/22279.gif)
監督は、溝口健二
長らくフィルムの所在の知れなかった幻の作品でしたが
個人のコレクターがたまたま所持していたために、晴れて観る事ができたという貴重な作品
昔は、フィルムをポイポイ捨てていたんですよね。 画もこれぐらいしかありませんでした。
![$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!](https://stat.ameba.jp/user_images/20111123/16/pyscipks/bb/48/g/o0391039111628904592.gif?caw=800)
トルストイの「復活」を下敷きにした作品で
温泉宿で若旦那の子を産んだ女中(山路ふみ子)が
里子に出した子を養うために女給をしたり、漫才のコンビを組んだりと
堕ちていく女を悲しくも描いています。
「あなたと一緒になれないなら死んでしまいたい・・・」
なんて言っていた山路ふみ子が若旦那と再会した時には
「私と遊ぼってのなら、遊んだっていいのよ」
「ねぇ、面白く遊びましょうよ」
相変わらず、溝口監督が描く “女” は怖い・・・・
溝口作品によく見られる、長回しのカメラワークも冴えていました。
「グレたものはグレたもの同士、苦労した者だけが知ってる情けがあるのよ」
人情味も感じる作品でもありました。
![→](https://emoji.ameba.jp/img/user/na/natu-basuke/619861.gif)
温泉宿で若主人の子供を生んだ女中が、里子に出した子供を養うために女給をしたり、漫才コンビを組むなどして奮闘する姿を情緒あふれる映像で綴る。
愛怨峡 [DVD]/山路ふみ子,清水将夫,河津清三郎
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