家族の肖像 | Untitled





家族の肖像(’74)イタリア国旗フランス国旗


監督は、ルキノ・ヴィスコンティ


“家族” とは・・・・

普遍的なテーマですが、ヴィスコンティが重厚に描いています。

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

物語は、老教授バート・ランカスターの屋敷の中で繰り広げられる室内劇

大きな屋敷の中で、孤独に暮らす老教授

18世紀の名画に埋まった書斎。

その名画はすべて家族団欒の画。

豪華な屋敷の中は、イタリア貴族のように品格があって、退廃的

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

そこへ、富豪夫人のシルヴァーナ・マンガーノが

空いている2階の部屋を貸して欲しいと横柄に上がり込んでくる。

煙草の灰とか床にボトボト落としながら(笑)

連れは、娘とその相方、そしてマンガーノが愛人として囲っている・・・・

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

ヘルムート・バーガー

囲われた男であるけれど、過激な左翼思想に傾倒している。

突然 “家族” が増えた老教授バート・ランカスター

静かな生活が壊され、困惑する。

しかし、美術や古典音楽に通じているヘルムート・バーガーに

老教授は、心を開くようになるが・・・・

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

終始、教授の屋敷中で展開する舞台劇のようですが

バート・ランカスターの回想のフラッシュ・バックで

ウェディング・ドレスを着た、別れた妻クラウディア・カルディナーレ

黒いベールをつけた母ドミニク・サンダが、ほんの短い時間登場する。

ほんと短いんです。

この2人を期待していた私は、こんだけ?

でも、この短いフラッシュ・バックが結構重要だったりする。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

長年、孤独を頑なに守りながら

老教授の抱き続ける憧れは “家族” だったんですね。


淀川さんは、この作品を観て

「ヴィスコンティの死相を嗅いだ」

と語ってましたが、さすがに今作が遺作とはなりませんでしたが

2年後に、ヴィスコンティは他界します。




→ ルキノ・ヴィスコンティ監督作品



ローマの豪邸で隠遁生活を送る老教授(バート・ランカスター)。しかし強引なビアンカ夫人(シルヴァーナ・マンガーノ)の差し金で、二階の部屋を彼女の若い愛人コンラッド(ヘルムート・バーガー)に貸すハメになってしまった。
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