祇園囃子 | Untitled




祇園囃子(’53)日本


原作は、川口松太郎の小説

監督は、溝口健二



「芸者の嘘は嘘にならへんの。お商売の駆け引きや。」


京都の花街・祇園を舞台に芸妓とそれを取り巻く人々の生態を描いています。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

祇園ではちょっと名の知れた芸妓、木暮実千代と妹分の若尾文子

「義理ってなんえ~? 人情ってどんなもん?」

「そんなことわからへん。うち」

なんてことを言う、まだまだ子供の若尾

1年間の舞妓修行を経て、舞妓として初めてお座敷へ出ることに

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

あどけない少女が着飾ってどんどん綺麗になっていくんです。

姉さんの木暮実千代は、妹の晴れ舞台のために大借金するんです。

木暮は名の知れた芸妓だけれども、好きでもない男と寝たくないので

旦那さんを持たず、金回りもそんなに良くない。

それでも、血の繋がってもいない妹のために気張るんです。

とにかく可愛らしい若尾文子。大人の魅力で艶っぽさを見せる木暮実千代

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

初めて出たお茶屋で、若尾は大会社の御曹司に見初められるんです。

木暮は、その取引先の男に言い寄られる。

この大会社の御曹司が、野球拳をワイシャツびしょびしょになるまで

張り切ってるんです。バカですね男って(笑)

若尾と木暮は、仕事の取り引きに利用されてしまい

身を守ろうとした2人に思わぬ悲劇が・・・・

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

お茶屋の女将、浪花千栄子の言うことが凄い

「好きな男にしか体を許さないなんて、お金持ちが言うことでっせ!」

「ちょっと。あてが、お茶屋筋に一言、声かけたらどういうことになるかあんた知ってるか?」 

「どうえ~?」


怖いですね・・・・・


怖いと言えば、この映画に対して祇園町から

「溝口は今後、祇園には入れささぬ」

それに対して溝口監督は平然と

「セックスと金の渦巻きを除いて花街が描けますか」


恐れ入りました溝口先生



→ 溝口健二監督作品





溝口健二が京都の花街・祇園を舞台に芸妓とそれを取り巻く人々の生態を細部まで徹底的に描き出した人間ドラマの傑作
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