フェリックスとローラ | Untitled





フェリックスとローラ(’00)フランス国旗


監督は、パトリス・ルコント



なんてことない話で、評判も芳しくなかったこの作品

でも私、結構好きです。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

フェリックス(フィリップ・トレトン)は移動遊園地のオーナー

彼女こそいないものの仲間からも慕われる陽気で気のいい男。

毎日バンパー・カーのチケット売り場に座り、楽しげに笑うお客たちを眺めて過ごしていた。

ある夜、遊園地にひとりの寂しげで不思議な女がやってくる。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

女はひとりでバンパー・カーに何度も乗りながら一向に楽しそうじゃない。

興味を抱いたフェリックスだったが、ある日意外にも彼女の方から

「遊園地で雇う気はない?」 と尋ねられる。

即座に採用を決めたフェリックス。

女の名前はローラ(シャルロット・ゲンズブール)

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

いつもどこか哀しみを抱いて謎めいているローラ

そんな彼女に急速に惹かれていくフェリックスだったが、

ある日、彼女につきまとう男の影に気づく。

といった、サスペンス風ラブロマンス

遊園地という本来楽しい場所なのに、どこか刹那的なんですよね。

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

上の画のように暗がりのシーンが多くて

フェリックスとローラの表情をうかがい知ることができなくて

これって、ローラのミステリアスな部分を強調しているようにも見たりして

フェリックスも暗がりの中で必死にローラの本当の姿を見つけだそうとしているよう。

2人が、オーティス・レディングの "I've Been Loving You" 

を、BGMに抱擁し合うシーンはとっても印象的。


少し変な女のローラですが

彼女の台詞で


「私は鉛筆で描かれた絵みたいに、消しゴムで簡単に消える存在」


こんな風に考えてしまう事、誰しも1度ぐらいあるのでは?

あれ? 私だけ(笑)



→ パトリス・ルコント監督作品




移動遊園地を舞台に、孤独な女と純真な独身男が織り成す屈折した関係をミステリアスに描くラブロマンス。心の孤独を隠すかのように浮世離れしたメイクをするローラ。彼女と恋に落ちたフェリックスだったが…。
フェリックスとローラ [DVD]/シャルロット・ゲンスブール,フィリップ・トレトン,アラン・バシュング

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