ライフ・イズ・ビューティフル | Untitled




ライフ・イズ・ビューティフル(’97)イタリア国旗


監督は、ロベルト・ベニーニ


何度観ても涙してしまいます。

タイトルは、ベタすぎて引いてしまうんですけどね(笑)

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

第二次世界大戦前夜のイタリア

ロベルト・ベニーニは駆け落ち同然で

ニコレッタ・ブラスキと結婚し、子をもうける。

戦争の色が濃くなり、幸せだった家族には強制収容所行きの過酷な運命が……。

絶望と死の恐怖に支配された世界を目の前にして、父ロベルト・ベニーニは

家族を守るため、ある “嘘” を思いつく。

強制収容所へ向かう貨物列車に乗せられる時に

「今日はお前の誕生日だろ。旅行がしたいと言ってたから」

「すごい行列だよ。よく切符がとれたもんだな」

「ぼくらは、予約客だぞ!」

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

収容所の中を見て唖然としてしまうのですが

「いいところだろ。シングル2つ!」

ドイツ兵の訓辞をベニーニが勝手にイタリア語に訳すとこは大笑いしてしまいました。

このドイツ兵がすごいダミ声で威圧するような話し方なんですけど

「ゲームを始める。全員が参加者だ」

「1,000点が1等賞で賞品は戦車だ」 

「最低得点の者には背中に “バカ” と貼る」

「腹ペコは減点されやすい。私も40点減点された」

「今日は、かくれんぼするのでこれで終わる」

ドイツ兵がちゃんと訳しているのか? っていう顔するんですけど、ベニーニはしれっと

「分かったか!」

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

かくして、1,000点目指してゲームが始まるわけですが

父のロベルト・ベニーニは、命を懸けた一世一代の大嘘をつくんですね。

狂った世界を愛する子のために、全て嘘の世界にしてしまうんです。

他の男の話を耳にした息子が

「ぼくたちは、石鹸やボタンにされる。かまどで焼かれる」

「また、だまされたな! 石鹸にされるって冗談じゃない」

「明日の朝は、パルトロロメオで顔を洗おうって?」

「ボタンのフランチェスコがちぎれて落ちたって言うのか?」

「薪がないから、この弁護士で焼こう? バカな話を信じるなよ」

もう大笑いを通り越して泣けてきてしまいます。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

前半は、安いコメディみたいで退屈だったりするんですが、いろいろ前フリがあるんですよね。

拡声器のある部屋にこっそり入って、別の棟に収容されている奥さんへ向けて

「ボンジョルノ~ 姫さま!」

前半にさんざん言っていたフレーズ、ここで効いてくるんですよね。

「昨夜は君の夢を見たよ。君だけを思ってるよ」

「マンマ! ぼくたちが1番だよ。今日は何点かな?」

あと、子供たちはみんなシャワー(毒ガス)を浴びろと言われるのですけど

息子は、大のお風呂嫌い。それも前半で触れているんですよね。

足ダンして駄々をこねて、死を免れるんですよ。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

ベニーニがドイツ兵の食事会の給仕をしている時に、奥さんとのゆかりの曲の入ったレコードを

外にスピーカーを向けて流すんです。

『ショーシャンクの空に』 でもこういうのありましたよね。


寝ている子をおんぶしながらベニーニが

「楽しい夢を見ろよ。全部夢かもしれない。きっと夢だよ。」

「明朝、ママが起こしてくれる」

もう愛が溢れてます。



1,000点獲得、1等賞おめでとう!



カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ受賞作

→ カンヌ国際映画祭受賞作

アカデミー賞外国語映画賞(他2部門)受賞作

→ アカデミー賞受賞作



ナチスの強制収容所に入れられながらも、人間性を失うことなく絶望を乗り越えていく男の姿を描いた感動作
ライフ・イズ・ビューティフル [DVD]/ロベルト・ベニーニ,ニコレッタ・ブラスキ,ジョルジオ・カンタリーニ

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