愛人/ラマン | Untitled





愛人/ラマン(’92)フランス国旗イギリス


原作は、マルグリット・デュラスの自伝的小説

監督は、ジャン=ジャック・アノー


劇場公開時、観たときは、ふ~ん・・・・・

って感じだったのですけど、今回改めて観て

こんなにも美しく、いい映画だったんですね。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

1,929年のフランス領インドシナ、サイゴン

サイゴンの女学校に通う、貧しいフランス人の少女ジェーン・マーチ

富豪な華僑の息子で、パリ帰りの青年レオン・カーフェイが話しかける。

車の中で指が触れ合った時から、ふたりの激しくも切ない恋がはじまります。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

人出でにぎわう通りに面した一室に設けられた個室で、逢引きを重ねます。

雑踏と喧騒の中で、木漏れ日の光がふたりの姿を映し出す。

激しく愛しあえばあうほど、純粋なものを感じるのは不思議です。

レオン・カーフェイは、親の決めた結婚をしなければならない。

ジェーン・マーチも、いずれ本国フランスへ帰る。

ふたりには共通する未来がない “愛人” のはずだった。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

「お金のため?」

「そうよ。」

白人社会で、中国人の愛人になるなんて考えられない時代

ジェーン・マーチは学校で、「ドブネズミ!」 と罵られるんです。

でも、彼女は、そんなことどうでもいいって顔している。


当時のインドシナを忠実に再現することにこだわったと語るジャン=ジャック・アノー監督

西洋とアジアが混在したような情景に、その土地の匂いも漂ってくるようです。

あ、そしてナレーションがジャンヌ・モローなんですね。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

ラストシーン

ジェーン・マーチがデッキの柵に足をかけ、見るともなく遠くを見つめている。

見栄えのしない粗末な服

「羽根の破れた小鳥がパタパタと、その羽根を羽ばたいて飛ぼうとしている」

ジャン=ジャック・アノー監督は、そう考えて、このシーンを撮ったそうです。


愛を失い。初めて本当の愛を知ったのですね。




1920年代のフランス領のインドシナを舞台に、貧しいフランス人一家の15歳の少女と、不動産王の息子の中国青年との愛人関係を、激しく、そして美しく描く。
愛人 -ラマン- 無修正版 [DVD]/ジェーン・マーチ,レオン・カーフェイ,ジャンヌ・モロー

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