マンダレイ | Untitled




マンダレイ(’05)デンマーク国旗スウェーデンオランダ国旗フランス国旗ドイツ国旗イギリス


監督 ラース・フォン・トリアー


ドッグヴィル』 の続編です。

作る方も作る方ですが、観る方も観る方です(笑)

ドッグヴィル』 で、あれだけ精神的に参ったのに、よく観る気になったものです。

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

前作に引き続き、床に枠線や説明の文字を描き建物の一部をセットに配しただけの舞台や

ナレーションが登場人物の心理までも、事細かに解説するという超実験的作品

この手法は、1回こっきりの方が有効なのでは?

しかも、主演が ニコール・キッドマン から 

知名度の低い ブライス・ダラス・ハワード へ変更

どうしたって見劣りしてしまう。

$ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

それがですね・・・・

良かったんですよ。

ドッグヴィル』 より、こっちの方が好きかも。

ブライス・ダラス・ハワード、いいですね。

他の出演作は? 

『スパイダーマン3』 『ターミネーター4』 

仕事選んだ方がいいですよ(笑)


1,933年のアメリカ。 ドッグヴィルを出たブライス・ダラス・ハワードは

ギャングのボスである父らと共に、南部のマンダレイという農園にたどりつく。

そこはなんと、いまだに白人による黒人奴隷制が続く驚くべき土地だった。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

正義感にかられたブライス・ダラス・ハワードは、父の部下のギャングたちの実力行使により

すぐに黒人奴隷を解放、父の反対を無視して民主的なルールをマンダレイに広めようとするが…。


観念的な 「多数決主義」 や 「自由主義」 を力づくで押し付けることや

人間を類型に当てはめようとすることの愚かしさを描いています。

簡単に言ってしまうと、ギャングの娘が薄っぺらい正義感でマンダレイの人たちを引っ掻き回す話です(笑)

でも、私はこのストーリー好きですね。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

善いことを貫こうとすると、必ず障害が生まれる。

更に貫こうとすると何が “善” で、何が “悪” なのか分からなくなってくる。

ブライス・ダラス・ハワードが、黒人たちに道徳観を伝えていくのだが

心の奥底では、黒い肌に対して性的欲求が抑えられなくなるという

また、トリアー監督は、いやらしいところを突いてきます。

ちょっと!あなたが食べてるの消しゴムですよ!

上映時間 139分

ドッグヴィル』 並みの長さだったら、どうなってたことか・・・・

興行的には、大コケしたらしいですが(それもそうだ)

でも、トリアー監督の人間の深層心理をえぐるような描き方、好きです。

私は、隠れた名作になると思いますよ。



→ ラース・フォン・トリアー監督作品


※参考 Wikipedia



ドッグヴィルの町を去ったグレースたちは、アメリカ南部の大農園“マンダレイ”に辿り着く。彼女たちが訪れたこの地は、奴隷制度が未だに残る閉ざされた世界だった。グレースは黒人たちを助けようとするが…。
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