バベットの晩餐会(’87)
監督は、ガブリエル・アクセル
はもさん、が紹介されていたとき、「妄想レビュー」に、まんまと騙されましたが(笑)
最初、この映画は、ただの「グルメ映画」なのかと思い、あまり乗り気ではなかったのです。
始まって30分ぐらいは、明日改めて観ようかな・・・なんて思ったぐらい。
19世紀後半、デンマークの小さな漁村に住む美しい2人の娘
牧師である父に仕える道を選び、求愛も断って献身的な人生を過ごしながら年老いていった。
その始まって30分ぐらいは、2人の娘に寄ってくる男たちが出てくるんですけど、
歌手の男とか、何かもうキモイし、うっとしいって思いながら相当ダレて観てたのですが・・・・
このオッサンたちが、大きな伏線となるのですよね。
そんな姉妹のもとにフランスから亡命してきた女性バベットが転がり込み、家政婦として雇って欲しいと懇願されるが
雇うだけの余裕がない、と1度は断るものの、他に行く当てがなく、後は死ぬしかないと言われ
バベットは姉妹のもとで家政婦として働くようになる。
バベットが家政婦になってからの時間の経過が好きです。
最初は、デンマーク語もよくわからず、買出しに行っても店の人に財布を広げて、お金を払ったりしてたのですが
時間が経って、しっかり値切ったり、魚の品質に一言言ったりして、この漁村に完全に馴染んでいる。
ナレーションで、十数年経過した。みたいなこと言ってましたが、なくても良かったぐらい。
夕日の中、バベットが歩いていくシーンとか見てたら、序盤ダレてしまったのを後悔してしまった。
姉妹の父である牧師が他界してから、村人の諍いが増えるようになってきて、姉妹は父の生誕100年を記念した
ささやかな晩餐会を催して村人を招待することを思いつくが、バベットは姉妹に対して晩餐の企画を一任して欲しいと願い出る。
得体の知れない食材を次々と運んでくるバベットを見て、姉妹はおののいてしまうんですね。
なに食べさせられるの?
神のご加護を・・・・
そして、村人と一致団結して食事中は、味覚が無い様に振舞おう、食事の話は一切しないでおこうと固く誓うんです。
遠方からの客人である将官が食事の話をしても、隣のおばあちゃん天気の話で切り返すんですよね。
あの切り返しは笑いました。ぶつ切りトークとはこのこと
あと、ハレルヤしか言わないオッサンとか(笑)
この後の、みんなの表情がね・・・・・
最後の方で、星空がとてもキレイなんです。
キレイだな・・・・って思ってたら姉妹が
「星があんなに近くにある」
「本当に近づいてきたのよ」
映画の中の人たちと同じ気持ちを共有できたと思うと、うるっときてしまいました。
アカデミー賞外国語映画賞受賞作
アカデミー賞受賞作
※参考Wikipedia
美しい心を持つ老婆、マーチーネとフィリパ。そんな彼女たちのもとをある日、バベットという名の女性が訪れる…。
Babette’s Feast [DVD] [Import]/Stéphane Audran,Bodil Kjer,Birgitte Federspiel
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