私が、初めて観たクラシック映画で、最高のクラシック映画です。
古き良きハリウッドを感じます。
カサブランカ(’42)
監督は、マイケル・カーティス
はっきり言って、この映画はアメリカ国民の戦意高揚を目的としたプロパガンダ映画です。
なのに、今もなお名作として語り継がれ、人々に愛される映画となったのか。
愛すべき俳優陣・・・・ 愛すべきセリフ・・・・ 愛すべき音楽・・・・
が、あったからではないでしょうか。
このシーン好きなんです。
イングリッド・バーグマンと運命の再会をした後、ボギーが過去の痛みに苦しむ。
『世界に星の数ほど店があるのに・・・・・・』
ふっと我に返って 『あぁ』 とも 『はぁ』 ともつかない声をあげる。
冷静で皮肉屋だったボギーが見せる人間味溢れるシーン
あと今回観たDVDでは、あの有名なセリフ Here's looking at you, kid. 『君の瞳に乾杯』 が
『この瞬間が永遠に』 と訳されてました。
昔、観た字幕と違ったりすると、少し冷めてしまうので統一してほしいものです。
この人は何を食べたら、こんなに美しくなるのでしょう。
実はこの方、身長が175cm(173cm説もあり)あって、当時のハリウッド男優とつり合いを取るのが大変だったらしい。
また、バーグマンの演じるヒロインが、ボギーとポール・ヘンリード、どちらと結ばれることになるかも、
撮影直前になっても決まらなかった。ヒロインの気持ちがわからないため、バーグマンを途方にくれさせた。
結局、2通りのラスト・シーンを撮影して、良い方を採用しようということになったが、先に撮影した方がスタッフの評価も高く、
そのまま使用されることになった。これが現在知られているラスト・シーン
このような経緯があったことでバーグマンはこの映画を失敗作と考えて、長年忘れ去っていた。
後にバーグマンが講演に呼ばれ、その講演前に今作品が上映された。
映画が終わり、演壇に立ったバーグマンは 『こんなに良い映画だったんですね』
地味に、この人好きなんですよ。派手にでもいいんですけど、ポール・ヘンリード
妻であるバーグマンとボギーとの間の事に薄々感づいていても全く軸がブレなかった。男を感じました。
バーグマンが弁明しようとすると 『何も話さなくていい・・・・』
きゃっこいいいいい
'92年に肺炎で亡くなったのですが、彼が有名になる前の'37年に、Mildred Jacobsという人物から受け取った
ファンレターとともに埋葬された。彼は生前
『その手紙は、自分が受賞したどんな賞よりも大切だ』
きゃっこよすぎです、ポール様
最後に、愛すべき音楽を
様々な人が、この歌を歌ってますが、やはり、サム役のドリー・ウィルソンが1番好きです。
バーグマンが、こう言うんですよね。
"Play it, Sam. Play 'As Time Goes By."
As Time Goes By - Original Song by Sam (Dooley Wilson)
アカデミー賞最優秀作品賞受賞作
アカデミー賞受賞作一覧
※参考 Wikipedia・カサブランカを愛する数々のサイト
第2次大戦下、モロッコの首都カサブランカの町には、戦乱を避けて渡米しようとする人々が集まっていた。米国人リックは、自分が経営する店で、かつての不倫の恋の相手、イルザと再会する。熱い想いが心をよぎるが…。
カサブランカ 特別版 [DVD]/イングリッド・バーグマン,ハンフリー・ボガート,ポール・ヘンリード
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