さよなら子供たち | Untitled
心に染みる名作に出会いました。



さよなら子供たち(’87)フランス、西ドイツ



監督は、ルイ・マル

「死刑台のエレベーター」もこの人なんだ

$ちょっと!!あなたが食べてるの消しゴムですよ!!-さよなら








第2次大戦中ナチス占領下のフランス。

主人公は、パリからカトリックの寄宿学校に兄と共に疎開している

12歳のジュリアン君(写真の子)


戦争や政治的な背景を、子供の目線で描くというのは、いくつか観てきたけど

たいがいは極貧だったりする。

ジュリアン君は、基本おぼっちゃま。

戦争中だから、いろいろ不自由なことはあるけれど

クリスマス休暇が終わり、疎開先に戻るとき

ママに、おもいっきり口紅の跡をつけられるような

基本おぼっちゃま(笑)

そういう子目線というのが面白かった。


最初の30分は少々退屈で

「ユダヤ」とか「ドイツ」という言葉が出てきだして

だんだん話が動いてきます。


本筋とは関係ないんですけど、学校の講堂で

チャップリンの映画を観るんです。

生ピアノに生バイオリンで

贅沢~

子供たちは瞳を輝かせて観てるんです。

それを見て、じ~ん


あ、じ~んとくるぐらいだから、やっぱり本筋と関係あります(笑)


ジュリアン君と、何か訳ありな転校生ジャン君との友情を描いてますが

ジュリアン君が平静を装わなければならないところで

ちらっと見てしまうんですよね「〇〇〇〇」を


あのシーンは、子どもの複雑な心のゆれ動きを表した

なんとも言えない切ないシーンだった。


そしてラスト

「さよなら子どもたち」

そうだった、そういうタイトルだった・・・・・


このタイトルは、言葉どうりの意味もあるが

子どもである自分自身への、さよならの意味も込められてるじゃないかな?



とても、すばらしい映画なのは間違いないのですが

家族でレストランに行ったとき、おすすめ料理が

「うさぎのポテト添えです」

「バター風味?」

「いいえ、マーガリンです」

「じゃあ、それでいいわ。それとボルドーワインも」


耐えられませ~ん(笑)





子供たちの目を通して戦争の残酷さを静かなトーンで描き出した、ルイ・マル監督の秀作。
ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作
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