私は、この映画、すばらしいヒューマンドラマだと思います☆
映画、 2012年11月末からの公開。
DVDレンタル開始 2013 4,12~ R18作品。
キャスト 永山絢斗、田畑智子、原田美枝子、三浦貴大、窪田正孝、
銀粉蝶、山本浩司さんほか。
●永山絢斗くんは、瑛太くんの弟です☆
監督 タナダユキ監督
原作 窪 美澄さん(2011年 山本周五郎賞、本屋大賞2位作品)
配給 東京テアトル
第37回 トロント国際映画祭正式出品決定
評点 4.1点 (5点満点)
この映画は、 永山絢斗、田畑智子さんの衝撃シーンを、
上映前から言われていたので、 映画の番宣ではそこまで、過激には
思わないのに(R15位?)、 R18っていわれちゃうと、
映画館には、ちょっと、私は足を運べなくなったの。。。(笑)
きっと、永山くんのファンは、高校生や大学生も多いだろうから、
案外、見てない方もいらっしゃるでしょうね~??(笑)
高校生は、見れないけれど。。。(笑)
でも 映画感想に とってもすばらしい・ヒューマンドラマ☆って表記する方がいて、それに惹かれて、DVDレンタルすることにしました~♪
永山くんの、高校生姿は、まだまだ美少年高校生で、違和感なしですよ☆
永山くんは、揺れ動く思春期の心模様をうまく表現しています。。。
あらすじ。。。 記事プレスより
高校生の斉藤卓巳(永山絢斗)は、助産院を営む母子家庭のひとり息子。友人に誘われて行ったアニメの同人誌販売イベントで、あんずと名乗るアニメ好きの主婦・岡本里美(田畑智子)にナンパされる。
里美は卓巳を自宅に招き、大好きなアニメキャラクターのコスプレをさせて情事に至る。以降、里美が用意した台本通りにセリフを言いながらコスプレセックスをすることが日常的になっていた。。。
だがある日、卓巳は同級生の松永七菜(田中美晴)に告白され、里美との関係を断つことを決心する……
。里美は、元いじめられっこ同士で結婚した夫・慶一郎(山中崇)と二人暮らし。
執拗に子作りを求める姑・マチコ(銀粉蝶)からは不妊治療や体外受精を強要され、マザコンの夫は頼りにならず、卓巳との関係だけが心の拠り所だった。しかし二人の関係を夫と姑に知られてしまい、里美は土下座して離婚を懇願するが受け入れられず、代理母を捜すためにアメリカに行くことが決定する……。
卓巳の親友・福田良太(窪田正孝)は、団地での極貧の生活に耐えながらコンビニでバイト中。
店長の有坂(山本浩司)からは“団地の住民たち”と蔑まれ、共に暮らしている痴呆症の祖母は辺りを徘徊、新しい男と暮らしている母親には消費者金融の督促が後を絶たない。
だがバイト先の先輩で元予備校教師の田岡良文(三浦貴大)が「団地から脱する武器を準備しろ」と勉強を教えてくれるようになる。
痴呆が進んだ福田の祖母を父親の病院に入院させる田岡だったが、彼もまた心の闇を抱えていた……。
福田と同じ団地に住むあくつ純子(小篠恵奈)は、アニメ好きの姉が見つけたという写真のプリントアウトを七菜に見せる。
それはコスプレした卓巳の写真だった。卓巳と里美がセックスしている写真と動画がネットでばらまかれていたのだ。
学校でも瞬く間に写真が出回り、卓巳は家に引きこもってしまう。学校に来なくなった卓巳の家庭訪問に斉藤助産院を訪ねた担任の野村(藤原よしこ)を見て、卓巳の母・寿美子(原田美枝子)はお腹に子供がいることを見抜く。
妊娠したことを誰にも言っていないという野村だったが、寿美子の助手・長田光代(梶原阿貴)の協力で野村の結婚が正式に決まる。
そんなある日、寿美子が夜の神社を訪れると、そこには涙に濡れた卓巳がいた。息子の横で、目を閉じて手を合わせる寿美子。そして「生きててね。あんたも命のひとつなんだから、生きて、そこにいて」と卓巳に呟くのだった……。
(感想)
一人一人が、心の闇を抱え、一人一人の生き様を、表現している作品だと思った。(特には、卓巳(永山絢斗くん)、里美(田畑智子さん)福田(窪田正孝さん))
キャッチコピー
生きる。
それだけのことが、なぜ、生きるってことが、こんなに苦しくて、いとおしいのだろう。
このキャッチコピー通り、心に、愛しさと、物悲しさを残していく。。。
前半は、 卓巳(永山絢斗くん)、里美(田畑智子さん) の出会いや、
関係を中心に描かれており、 愛と生と性を赤裸々に描いている。。
そして、些細な心の細かな変化、心の軌跡、描写を表現していると思う。。
里美は、 義母からの執拗なる妊娠、子作りを迫られ、自分の居場所なんてなかった。。。 現実を向き合わなくっていい、 アニメオタクの世界に、以前より、逃げ込んでおり、その 理想像が、ムラマサ。卓巳は理想の人だった。 やっと心の隙間を少し埋めるものができたんだなぁ~って思う。。
卓巳は、 別れを告げたが、母とスーパーに行った時に、たまたま
里美を見つけたが、ベビーコーナーで愛しそうに商品を見ているので、
卓巳が、 赤ちゃんできたの~って聞くと、とても悲しそうな顔をしながら、
辛そうに、笑顔で去っていく。。。
この日から、 二人は、また激しく求め、互いに愛しい人に。。。
この声をかけられた時の、 自然な永山くんの言葉と、田畑智子さんの表情も、忘れられない。。。
母、原田美枝子さんが、とっても、すばらしいお母さん。演技素敵です☆
母子家庭で、卓巳を育てているのだけれど、いつも笑顔で、自然体。
母子で、スーパーに荷物が重いので、買い物に行っている姿も、互いに
思いあってる姿だし、高校生でこんな優しい息子も少ないんじゃないかなぁ~。
母は、助産院をしているのだが、息子は手伝ったり、人手不足で、患者さんの仙骨をさすってあげたりしている。。
こんな素敵な親子なんだよね~。優しい母、優しい息子。。。
この母 (原田美枝子さん)は、終始、こども全体、とても 生きるってことの大切さ、を大事に思っていることが伝わってくる。。。
そんな時。。。盗撮の衝撃写真投稿そして学校や町にばらまかれる。。。
母は、 息子に直接は何も言わず、 他の人にも、
あのバカが~としか言わない。。。
神社で偶然 卓巳と 母が出会った時も、
「生きててね。あんたも命のひとつなんだから、生きて、そこにいて」と卓巳につぶやく。。。
このセリフも 原田美枝子さんの一言、とっても温かくて深くって、印象的でした。。。
後半は。。。 福田 (窪田正孝さん)の団地で生活する極貧の高校生のお話しが中心である。 この母は別の男と逃げ、借金取りに追われ 祖母と生活。高校行きながら、朝は新聞配達、夜はコンビニでバイト。。。でもでも、食べることさえままならないのである。。
ついに。。。 ドアの向こうの母に なぜ俺を 生んだの?と聞くシーンも、悲しすぎる。
友達と思っていても、自尊心。。。そして、物乞いはしたくない。。。
ほんとに友達??
この人も、ちょっとしたいたずら心?? 意外な行動に出る。
福田は、団地から絶対でるため (これは現実からの脱出の総称だと思う。。) ひとつの出会い、のまた別の意味での 心の闇を抱えた田岡(三浦貴大さん)との出会いにより、団地からの脱出の為、勉強に励むようになる。。。
最後の 卓巳と 福田 の自転車での シーンも、 セリフはないけれど、
深い意味、メッセージを残しており、印章的であった。。。
なんとなく。。。自分なりに、このタイトル ふがいない僕が空を見た っていう、タイトルの意味がわかったような気がしました。
私は、この映画、すばらしいヒューマンドラマだと思います☆
良かったですよ☆
●窪田正孝さんは、ドラマ平清盛の平重盛役。ドラマ最高の離婚。映画十三人の刺客(三池崇史監督)に出演。 (十三人の中の、最年少の刺客役。いつも師匠の伊原剛志(平山役)さんと共に行動している弟子、小倉庄二郎役の人です。。。)
映画賞ちょっと調べてみました。。。
(敬称略)
高崎映画祭 最優秀主演女優賞 田畑智子 (松たか子さんと共に)
最優秀助演男優賞 窪田正孝 (溝端淳平くんと共に)
ヨコハマ映画祭 作品賞10位 (グランプリは、桐島、部活やめるってよ)
最優秀新人賞 窪田正孝
最優秀助演男優賞 山田孝之(その夜の侍 のぼうの城 悪の教典)
キネマ旬報 2012年 ベストテンの第7位
(1位は、安藤サクラさんのかぞくのくに)
新人男優賞 三浦貴大(あなたへ と共で)
作品賞、おめでとうございました。
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(DVDレンタルこれもあるそうです。。。うちの近くの店舗ではないけど)
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