「かめ」と「うさぎ」
車いすを7年ぶりに新しいものにした。
同じ電動車いすであっても、メーカーによって、駆動音やスピード感覚が若干違う。
スピード感覚は、どれだけレバーを動かせば、どのくらい曲がるなどの動きを指先に覚え込ませることが大切だ。
機種によって、「くせ」みたいなものがある。これは、実際に自分の手元に車いすが届いて、使ってみなければ分からない。
数年間は、自分の「足」代わりになるのだから、ある程度、見なくても指先だけで動かせるくらいにならないと、目線は先を見通さなければならないから、パッと見は操作は簡単そうに見えるが、はじめのうちはなかなか思うようには動かせない。
速度調整は、最初にやっておけば、それほど動かす必要がない。
バッテリーの残量や速度調整は、だいたい色で表されるのだが、左に近づけば近づくだけ、速度が遅くなったり、バッテリーの残りが少ないことを表す。
表示をパッと見ると、右端に「うさぎ」がいるのが分かった。うさぎはすばしっこいからかな、と最初は思った。
では、のろのろと動く左側にいる動物は何だろうと、今日1日、考えてみた(長い!)。
最初は、「ねずみ」かと思ったが、しっぽがない。だったら、「いのしし」かと思ったものの、かたちが違う(なぜか十二支が頭から離れなかった〈苦笑〉)。
「今日はあきらめようかな」と思ったその矢先、ひらめいた。
「そうだ、『うさぎとかめ』だ!」と。
これで、謎が解けた。左端にいる動物は「かめ」だったのだ。しかし、よく見ると、かめにあるはずの甲羅がない。
せっかくだったら、甲羅も描いてほしかったなぁ。