最近、深夜のスイーツがやめられない、止まらない私。
きっと、お腹の子が食べたがってるんだ…ということにしときます
それでは、今夜もお送りします。
【in the Dark】第13話です。
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#13 生きてる意味が見出せない
彼との別れ。
はじめて身も心も明け渡し、本気で好きになった人を、私は失いました。
あの日、木枯らしが吹く中、家までの30分の道のりを、泣きながら歩いて帰ったときの気持ち…
もう戻れない、仕方がない。
彼の気持ちは変えられない。
だけど、ひどいよ。
よりによって、あの子と比べるなんて。
どう見ても、どう考えても私の方が、女の子としてレベル上じゃん。
どうして、あの子がいいの?
私には、何が足りなかった?
私がどんな感じだったら、まだ続いたの?
本当に、もう彼には会えないの…??
家に帰ると、明らかに機嫌の悪い母が、リビングのソファに座っていました。
遅く帰ったことを問いつめられた私は、母に、彼と別れたことを話したんです。
そしたら…
『あんたがそんなんだから嫌われたんでしょ』
一瞬、何を言われてるか、理解できなかった。
そんなんって、何なんだ…?
無言でリビングを後にした私は、自分の部屋に入り、しばらくベッドに座って考えました。
あんたが
そんなんだから
嫌われた
果たして、これが、彼と別れて失意のうちに帰宅した娘にかける言葉でしょうか?
母から見た私は【そんなん】かもしれないけど、こんな状態の私に向かって、親としてそんなセリフが、心配するより先に普通に吐き出せるものでしょうか?
だけど、ひとつだけ確かなのは
【私は、彼にも親にも愛されていない】こと。
あんたが
そんなんだから
嫌われた
じゃあ、私、どうなればよかったの?
私は、私以外の何者にもなれないのに。
私は、私のままでは、もう誰にも受け入れてもらえないの?
それなら、なぜ私は私に生まれてきたの?
どうしてこの顔で、この声で、この家に生まれてきたの?
あんたが
そんなんだから
嫌われた
私は、私を産んだ人にそんなことを言われて、たくさん怒鳴られたり、叩かれたり蹴られたり、時には包丁向けられたり、そんなことのために生まれてきたの?
私は、私を初めて優しく抱きしめて『好きだよ』って言ってくれた人に、私よりも明らかにレベル下の女と浮気されて、裏切られるために生まれてきたの?
…私の人生って、なんなんだ?
私、何のために、この世に生まれたの?
〜第14話につづく〜