ぷひゅうの森-アントシアニン

飽和脂肪酸とコレステロールの摂取量が多い欧米諸国にありながら、フランス人は他の欧米諸国の人たちよりも心臓疾患罹病率が低く、この現象はフレンチパラドックスとして知られています。

フレンチパラドックスの要因のひとつは、フランス人にみられる赤ワインの高い摂取量によることが指摘されるようになり、その成分の探索が精力的に行われるようになりました。


動脈硬化と密接に関連するLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化が赤ワインに含まれるポリフェノールによって抑制されることが見出され、さらにポリフェノールとしてのアントシアニンがLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化を抑制することが明らかになり、これまでほとんど詳細な研究が行われていないアントシアニンの生体内生理機能に多くの注目が集まるようになりました。


現在、種々の病気の約80%は活性酸素が原因といわれており、心臓病、脳溢血、老化なども活性酸素が主たる原因と考えられています。

また、DNAが活性酸素により破壊され、損傷箇所が悪いと癌の原因になるという説もあるようです。

試験管内及び生体内におけるアントシアニンの抗酸化機能に関する本格的な研究はつい最近始まったばかりと言えます。


これまでのところアントシアニンについて、次のような機能・作用が明らかになっています。

①脂質改善作用と生体過酸化防止機能

②抗変異原・抗腫瘍作用(発がん抑制)

③抗潰瘍、血漿板凝集抑制及び視機能改善作用


目が良くなるだけじゃなかったんですね…。