『モウリーニョは卑劣な男』 | El Diario ~青森にいながらスペインの話~

『モウリーニョは卑劣な男』

9月24日レバンテ×R・マドリードにおける記者会見でのやりとり


記者:「リーガにおいて、バルサに優勝を諦めさせるには

何ポイントくらいの勝ち点差が必要だと思いますか?」



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モウ:『逆に聞くが、バルサがマドリーを諦めさせる勝ち点差は?

そんなものはわからんよ。


少なくとも、バルサ相手に敵わんとして、戦力を落とし、

見す見す試合をくれやるチームが存在する限り、

その差を広げるのは難しい。』


現地マスコミは、モウリーニョが発言を向けたのが、

その数日前に、7人のスタメンクラスの選手を欠場させ

バルサに1-0で敗れた、ヒホンのマヌエル・プレシアード監督

であるのは明白であると報じた。


今節のマドリーの対戦相手はスポルティング・ヒホン。


一昨日、プシアード監督は薪に火をつけるかのように、

こう延べている・・・


『誰かを指差して、試合を台無しにしているなどと

発言するのは大変重大な問題である。』


恐らく現地マスコミが期待したであろう両監督の直接対決は

残念ながら実現しない。

何せ、モウリーニョは水曜日の国王杯で、ロメロ主審に向かって


"a la mierda"

   (クソでも食らえ)


と暴言を吐き、2試合のベンチ外を命じられているわけだが、

この状況下にあるマドリーの指揮官に対し、プレシアード監督は



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『あんな暴言を吐いた彼とは、一体何者なんだ?

しかも、常に慎ましくも、

誇り高くあるべきチームを指揮しているにも関わらずだ。


もしも、マドリー関係者が”尊敬”という言葉を言い訳に

何も言わないのならば、ここから俺が代りに言ってやろう。


彼こそが"canalla"(卑劣な男)。

最悪な仕事仲間というものだ。


もし俺にその権限があるのなら、

ヤツをウルトラ・ボーイズ(ヒホンの熱狂的サポーター軍団)の

中央に座らせてやる。』


と敵対心を露にして見せた。

無論、この挑発に対し、黙ってはいられないマドリー側は


『レアル・マドリードは、マヌエル・プレシアード氏による

ジョゼ・モウリーニョ監督への発言に対し、遺憾を表明する。


レアル・マドリードは競争やライバル心あるいは批判などは

もっと良心的な方法で表現すべきであると考える。』


とクラブの公式コメントとしてクレームを発表している。

いやはや実にマドリーらしいやり方ではあるわけだが、

これでも懲りないのがプレシアード氏。


さらにモウリーニョを侮辱しながら、


『彼は3冠達成時、三本指を掲げたあいつは、

これまで度々自己中心的な態度をサポーターを前に晒していた。


モウリーニョがサンシーロで行なったことを、

俺なんかがやったら刑務所行きさ。』


と交戦体制を決して弱めず。

決して褒められない対応ではあるものの、

試合を盛り上げる上で、これ以上の火種は存在しないことだろう。


本件は、デルボスケ代表監督が


『サッカー界において喜ばしいことではないが、

プロサッカーにおいては、しばしば起こりうる事態だ。』


と口にしたように、多くの監督達が「同調」「反論」など

様々な発言を生み、スペインサッカー界に大きな波紋を呼んでいる。



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決して紳士的とはいえない口論ではあるが、

近年稀に見るこれらの場外戦を見ていると、

今晩の試合におけるスポルティング・ヒホンの選手達の

プロとしての意地を期待して気持ちが弾む。


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