江國 香織
東京タワー

う~ん、なんだかなぁ。って感じでした。

主人公は、二人の男の子・・・って言っても19歳(途中で20歳になるけど)


透は、母親の友達と付き合っていて、かなり一途。

読んでいて、切なくなるほど。


こんなに人を一途に愛せるなんて、幸せかも・・・と思いもするけど

他に喜びを見いだせない、年上の彼女を中心に回る世界は狭くて、不幸かも・・・とも。

どちらにしても、切なくて、息苦しくて、悲しい。


一方の耕二は、仕事も、恋愛も、自分の思うがままみたいな、行動力も自信もあるタイプ。

付き合うなら、自分から振ると決めていたり、年上の女性は好きだけど、子持ちは不可とか、

・・・けっこう、キライなタイプ。


耕二が、すべて自分の思うままに、自由奔放に青春を愉しんでいたのが、

どんどん自分の思うようにならなくなって、ドツボにはまっていく感じはおもしろかった。